【注意】このインタビューは、漫画『ゴールデンカムイ』の完全なネタバレを含みます。ご了承いただける方はお読みください。
「連載が始まる頃には貯金も底をついて…」…野田サトル1万字インタビュー#4
『ゴールデンカムイ』の連載が始まる頃の知られざるエピソード。そして、待望される次回作について…。最後は『ゴールデンカムイ』を愛したすべてのファン必読のメッセージ!【野田サトル珠玉のイラスト色紙集(40点)も大公開】(全4回の第4回)
野田サトル1万字インタビュー#4
インタビューの最後に公式ファンブック未収録の質問に回答
Q:月島軍曹が日清戦争に行っているとき、いご草ちゃんとやり取りしていた手紙は今でも持ってますか?(アンミャーさんより)
A:全部捨てました。最後まで彼女と偶然の再会もしなくていいと思いました。任務に集中する月島がいい。ただ捨てたものが大きかった分、鶴見中尉に全てを捧げ、本人にも全てを犠牲にして目的を達成してほしかったんですね。
教会で盗み聞きした鶴見中尉の会話は月島軍曹が心から望んでいたことだった。だから彼の目に光が宿った。函館の最終決戦に向けて、月島の気合が入った状態にしたかったのです。
Q:鯉登さんの台詞について質問です。(゚Д゚≡゚Д゚)キェェェェ!!!!!となっているときの吹き出しが原作では読めないときがありますが、アニメではちゃんと台詞になっているシーンがありました(飛行船で尾形に叫んでいたとき)。先生がアニメスタッフさんに指示しているのでしょうか、それともアニメオリジナルなんでしょうか。今後もこのように解読台詞を聞けることはありますか?(るー軍曹さんより)
A:もちろんすべての部分で「ここの鯉登はなんと言っているんですか?」とアニメサイドの方に聞かれます。
野田サトル
漫画家
北海道北広島出身。2003年に別冊ヤングマガジン(講談社)に掲載された読み切り「恭子さんの凶という今日」でデビュー。
2006年には「ゴーリーは前しか向かない」で、第54回ちばてつや賞ヤング部門大賞を受賞する。
2011年から2012年にかけて週刊ヤングジャンプ(集英社)で「スピナマラダ!」を連載。
2014年より同誌にて連載され2022年に完結した「ゴールデンカムイ」は「コミックナタリー大賞2015」第2位/「このマンガがすごい!2016オトコ編」(宝島社)第2位/「マンガ大賞2016」第1位/「第2回北海道ゆかりの本大賞コミック部門」 大賞/「第22回手塚治虫文化賞」マンガ大賞/「第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門」ソーシャル・インパクト賞/大英博物館マンガ展(2019)キービジュアル/第51回日本漫画家協会大賞/
TVアニメ第四期は2022年10月放送予定、実写映画化も決定している。