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整理番号 | 9029 | ||
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種類 | ばれいしょ | ||
認定番号 | ばれいしょ農林29号 | ||
品種名 | キタアカリ | ||
品種名(よみ) | きたあかり | ||
旧系統名 | 北海63号 | ||
認定年月 | 1987-06-02 | ||
交配親(母×父) | 男爵薯×ツニカ | ||
育成機関(認定時) | 北海道農業試験場 | ||
育成期間 | 昭和50年~昭和62年(13年間) | ||
主要特性 | ・早生で多収、食味よく、ジャガイモシストセンチュウに抵抗性を有する品種である。 ・初期生育が早く、株当たりいも数は「男爵薯」より多い。 ・やや煮崩れしやすいが、調理後黒変を生じないため、スープやサラダなどに適する。 | ||
生育特性 | ・叢生は“中間”で、茎長は「男爵薯」より長く「メークイン」程度の“やや短”。茎数、茎の太さは“中”、分枝数は少ない。茎色は“緑”で基部に赤紫色の斑点がある。出芽時の葉色は紫色を帯びるが、生育盛期の葉色は“緑”で「男爵薯」より淡い。 ・花色は“赤紫”で花弁の先端は両面“白”である。花粉量は多く、稀に自然結果する。 ・初期生育は「男爵薯」並で「農林1号」より早い。塊根の肥大、でん粉価の上昇は「男爵薯」並かやや遅い。 ・株当たり上いも数は「男爵薯」より多く“やや個数型”である。育成地での茎葉黄変期は「男爵薯」より1~2日早い“早生種”。休眠期間は“中”である。 ・ジャガイモシストセンチュウの寄生型R01に抵抗性で、根に侵入した雌線虫が生長できずシストが形成されないため、土壌中の線虫密度が低下する。 ・疫病抵抗性遺伝子型は“γ”で、疫病抵抗性は“弱”である。塊茎腐敗病には“弱”、軟腐病に“中”、粉状そうか病に“やや弱”、青枯病に“弱”である。ウイルス病は「男爵薯」程度に発病し、抵抗性は“弱”である。 ・収量は「男爵薯」より10%程度多収、でん粉価は「男爵薯」より1%程度高い。 | ||
品質特性 | ・いもは“扁球形”、皮色は“白黄”、目の部分に赤紫色の着色がある。表皮は“やや粗”で、目の数、深さともに“中”である。大きさは「男爵薯」並かやや小さい。 ・肉色は“黄”、肉質は“やや粉質”である。 ・舌ざわりは“やや滑”、食味は「男爵薯」並の“中の上”である。油加工適正はやや劣る。 ・煮崩れは「男爵薯」並かやや多い。水煮黒変(調理後黒変)は生じない点で「男爵薯」「メークイン」より優れており、スープ、サラダなどに適する。 | ||
栽培適地 | 北海道道央地域の食用ばれいしょ栽培地帯 | ||
普及見込み先 | 奨励品種採用予定:北海道 | ||
品種名の意味 | 北海道で栽培され、「アカリ」は線虫被害から守る希望を表す。 | ||
系統図 | |||
図表 | |||
収録データベース | 農林認定品種データベース |