世紀の決戦は日本の歴史上いくつ
かあった。
歴史上、最初の真っ二つの大決戦
は武家同士の対決、源平の合戦で
はなかろうか。

背景は非常に複雑だが、戦闘
背景は非常に複雑だが、戦闘
局面では最終的に源氏がかろ
うじて勝利した。
平家はおさなごの天皇と共に海
に沈んだ。
三種の神器も沈んでいる。
現在存在するのは、「別に本物
を保存していた」とするものだ。
んな無茶な。
だが、天下を治めた源氏も、頼朝
以降は、平氏に幕府を牛耳られた。
鎌倉幕府は源氏は最初の三代のみ
が将軍で、あとは藤原氏が将軍職
を務め、実権は執権として北条氏
が掌握した。
ソ連の「裏切られた革命」みたい
なもんだ。
源氏に馳せ参じた御家人たちには
「そうじゃないでしょうよ」とい
う実態が堅固に構築された事だろ
う。
やがて、和田義盛等の有力御家人
が幕府相手に蜂起する。由比ヶ浜
に駆けつけた小野一族3000騎の
助勢を得て、鎌倉市街戦まで展開
した。
だが、平将門の蜂起の時のように
権力側に寝返る勢力も増え、蜂起
側は敗北した。
累々たる首級が境川の河原に晒さ
れた。
武家の遠祖は概ね源平藤橘に遡る
が、源氏と平氏の対立こそは、
国内を二分する権力闘争だった。
だが、その対峙争闘は、階級的な
天下ひっくり返しではなく、同
階級内での勢力争奪戦だったと
規定できる。
この図式がずっと江戸幕末まで続
いた。
江戸幕末期の戦争のみ、同階級同
士の中で先に天皇を神輿として
錦旗を偽造して実権を掌握した
勢力が、ありとあらゆる謀略を
実行して新政府を捏造した。
錦旗を偽造して実権を掌握した
勢力が、ありとあらゆる謀略を
実行して新政府を捏造した。
日本の二千年の歴史の中で、民衆
が自ら決起して国を作った歴史は
一切無い。
民衆はいつの時代も、すべてまつ
りごとには関与せず、また自ら
決起蜂起もせず、常におもらい
根性だ。
決起蜂起もせず、常におもらい
根性だ。
西欧の場合は、自ら血を流す熾烈
な民衆蜂起により民衆自身が実権
を掌握して来た歴史を持つ。
アメリカ合衆国でさえ、独立戦争
を戦った。
世界の歴史の中で日本は珍しい。
民衆、大衆は石の飛んで来ない
所でブツブツ言うだけで、自分
たちは血を流さない。
そんな事を二千年以上も続けて
来た。
奴隷制度は無くなっても、奴隷
のような性根だらけが大集合の
国が日本だ。
ちなみに、世界的稀有な例として
日本にはもう一つの特徴がある。
日本には「国号」がない。
つまり、日本の国名は決まってい
ないのである。これは国内法でも
国際法でも。
国名が無い国、それが日本なのだ。
国名が無い。
それは、主体が無い事と等しい。
自分たちで自ら血を流す事を恐れ
ず国作りをした歴史を全く持たな
い日本と日本人。
国名を持てないのは、実態に即し
ていて相応しい。