量子コンピューターの性能向上につながる技術開発が進んでいる。分子科学研究所(愛知県岡崎市)教授の大森賢治氏らの研究グループは、「第3の量子コンピューター」として注目される冷却原子型で、ノイズの影響を抑える技術を確立した。日本勢は冷却原子型でレーザー技術を強みに先行しており、大森氏らは2030年にも事業化を目指す。
大森氏らは、冷却原子型で世界最速の2量子ビットゲート(基本演算要素)操作を実現した...
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第3の量子コンピューター「冷却原子型」、30年事業化
量子コンピューターの性能向上につながる技術開発が進んでいる。分子科学研究所(愛知県岡崎市)教授の大森賢治氏らの研究グループは、「第3の量子コンピューター」として注目される冷却原子型で、ノイズの影響を抑える技術を確立した。日本勢は冷却原子型でレーザー技術を強みに先行しており、大森氏らは2030年にも事業化を目指す。 大森氏らは、冷却原子型で世界最速の2量子ビットゲート(基本演算要素)操作を実現した
編集者の視点 「中国の産業用ロボット市場」など3本
NIKKEI Tech Foresightデスクの田野倉保雄です。今回は中国の産業用ロボット市場に関するトピックを紹介します。 新規設置台数が過去最高に 中国の産業用ロボット市場は2021年に大きく伸び、新規設置台数は前年比44%増で過去最高の24万3300台(速報値)を記録したと、国際ロボット連盟(IFR)が2022年9月20日に発表しました。 この台数は世界で最も多く、全世界の半分に及ぶとの
実質食費は21年末比9%増、フードロス削減技術に商機
「データで探るイノベーションの芽」では、さまざまなデータから世の中のトレンドを分析し、技術開発や新規事業の可能性を探っていきます。 このところ値上げのニュースを聞かない日はない。総務省が発表した2022年8月の消費者物価指数は前年同月比で3.0%も上昇した。中でも、身近な値上げとして頻繁に話題になるのが食費である。 実際はどうなのか。そこで、著者の属する未来調達研究所が継続的に計算しているう「モー