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『FE 風花雪月』ベレト先生の脚速すぎる説を三番勝負で検証【特集】

『ファイアーエムブレム 風花雪月』の主人公・ベレト先生の最大の特徴といえば、校舎を駆ける強靭な脚力。その健脚ぶりを検証すべく、三番勝負を行いました!果たして我々はベレト先生のスピードについていくことができるのか!?

任天堂 Nintendo Switch

新難易度「ルナティック」が追加され、新シナリオの配信も待ち遠しいシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム 風花雪月』。その主人公・ベレト先生の最大の特徴といえばなんでしょうか。教師としての指導力?軍師としての用兵術?傭兵としての戦闘能力?たしかにどれも素晴らしい能力を持っています。しかしもっと特筆すべきものがあるはずです。それは……


そう!「校内を駆け回る脚力」です!

生徒と話すため、落とし物を届けるため、お茶会に誘うため、毎週末ガルグ=マク士官学校の広大な敷地をどれだけ全力疾走しようと息ひとつ切らさない驚異的なスタミナと健脚こそ、ベレト先生最大のストロングポイントなのです。

しかしやはり文字だけでは伝わらないでしょう。そこで今回は三番勝負でベレト先生が本当に俊足なのかどうかを検証したいと思います。


ルールは簡単。スタートの大広間からゴールの市場までのタイムと、士官学校にちなんだ種目を達成するまでのタイムを競い合わせ、より速い方の勝ち。これを3つの種目で行います。

なお、万全の状態で勝負を行うため、ベレト先生の操作は筆者の友人で、某湾岸を車で走るアーケードゲームを10年以上プレイしているYくんに担当してもらいます。勝負を前に、Yくんに意気込みを語ってもらいました。


Yくん:車以外でレースするのは初めてですけど、まあやれるだけやります。ストレートコースは僅かなライン取りの差がタイムを左右するので、そこを意識しながら……いや分かりませんけどね。車じゃないし。

それでは早速最初の勝負に行ってみましょう!

先生vsルービックキューブ



1戦目の種目はルービックキューブ。戦場において必要なのは腕力だけではなく正確な判断力、分析力、そして空間認識能力です。ルービックキューブはこの3つを養うにはぴったりのアイテム、今回の勝負に相応しいでしょう。さすがに6面揃えるのは難しいので、今回は白を1面揃えるまでのタイムを測ります。

ちなみにルービックキューブ6面完成の世界記録は4.22秒。今回は1面揃えればいいので、かかる時間は6分の1として約0.7秒と計算できます。これならいくら先生の足が速かろうとも簡単に勝てそうです。


結果はルービックキューブが54.87秒、ベレト先生が21.58秒でベレト先生の勝利!完膚なきまでに負けてしまいました……普通に考えて0.7秒で揃えられるわけがありませんでしたね。いや、それにしても3倍近いタイムでは流石に勝負になってなさ過ぎます。この企画が成立するのか不安になってきました。


まあしかし、この企画はあくまで三番勝負。残りの2つ勝てば良いのです。気持ちを切り替えて次の勝負へ行きましょう。

先生vs計算プリント



士官学校といえど学校は学校、座学も怠ってはいけません。ということで第2戦は計算プリントの早解きで競います。出題数は10問、問題は事前にYくんが作ってくれたものを使用します。公正を期すため、スタートの合図まで問題の確認はできません。

先程の対戦でタイムの目安は把握したので、今回はいい勝負が期待できるでしょう。だいたい1問あたり2秒以内に解ければベレト先生のタイムを上回れる計算。さっきの0.7秒よりも遥かに現実的な数字ですね。そして実は筆者、小学生の頃はフラッシュ暗算の教室に通っていたことがあるのです。1戦目の惨敗を取り返すためにも、ここは本気で勝ちにいきます。


結果は計算プリントが27.08秒、ベレト先生が21.75秒でまたしてもベレト先生の勝利!負けはしましたが1戦目よりは多少いい勝負になりました!と言いたいところですが……



プリントを採点したところ10問中6問が不正解。解答に「?」と書かれた問題まであり、まるで計算になっていませんでした。フラッシュ暗算の教室を2回行っただけでやめてしまったツケがここで回ってきてしまいましたね……。

先生vs100m走



最後はシンプルに足の速さを比べ合いましょう。先程までに2戦でベレト先生のタイムは大体21秒台だったので、これよりも速ければ勝利ということにします。さて、ここで走ってもらうランナーですが、せっかくなので同じ「先生」に挑戦していただきましょう!

というわけで、先日インタビューに協力していただいた小学校教諭の正島先生にお話を伺いました。


――100m走のタイムをお聞きしてもよろしいでしょうか。

正島先生:100mは……17秒くらいですね。最後に測ったのは10年前ですが。

――おめでとうございます。正島先生の勝利です。

正島先生:なにがですか?


というわけで100m走は正島先生(10年前)の勝利!ベレト先生に4秒差をつけて余裕の先着でした。おそらくベレト先生の走った距離は100m以上あるので単純には比べられませんが、元傭兵の新人教師と教職一筋33年のベテラン教師という肉体的なハンデを考えれば、十分素晴らしい勝利と言えるでしょう。

結果発表



三番勝負の最終結果はベレト先生2勝1敗、筆者0勝2敗、正島先生(10年前)1勝0敗でベレト先生の勝ち越し!下馬評通りのスピードを見せてくれましたね。それに対して筆者は2度の惨敗、計算すらまともにできないという体たらく……。一方で唯一ベレト先生から貴重な白星を挙げた正島先生(10年前)は見事な活躍でした!ということで、正島先生の喜びの声を聞いてみましょう。


――今回は「『FE 風花雪月』ベレト先生の脚速すぎる説」を検証するという企画で100m走のタイムを伺ったのですが……。

正島先生:ああ、殺し合う学校のゲームの……。

――ベレト先生に勝利した感想はいかがでしょうか?

正島先生:あの、わざわざゲームに対してこう言うのもなんですけど、先生が廊下を全力で走るのってダメですよね?

――……はい。

正島先生:かけっこで廊下走るって、一番ダメですよね。

――……はい。

正島先生:しかも先生がかけっこは絶対ダメですよね。

――本日は貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。



ベレト先生の韋駄天ぶりは分かっていただけたでしょうか?戦場で生き抜くため、そして生徒全員に話しかけるためには、やはり強靭な脚力が必要ということなんでしょうね。きっとこれからもベレト先生は週末ごとにガルグ=マク士官学校を駆け抜けていくことでしょう。

そして最後に、これはあくまでゲームなので、よい子の皆さんは廊下でかけっこはしないようにしましょう。それと計算は焦らずゆっくり正確にしましょう。ベレト先生とのお約束だよ。

主人公の脚が速すぎるシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム 風花雪月』はNintendo Switch向けに発売中です。
《ガ嶋ひろし》
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