
ここ何年か「副業」が注目されるようになり、自分らしい生き方・働き方に注目する人が増えています。
さらには、2020年のコロナ感染拡大で、在宅勤務など働き方が大きく変わってきているので、「副業」「パラレルワーク」などを意識している方も、ますます増えているかもしれませんね。
私も、今後の自分の働き方を模索している一人で、自分の収入をきちんと得ながらも自分に合った働き方をしたいと考えている、パラレルワーク・ビギナーです。
とは言っても、なんだか似たような言葉が多くてわかりづらい…と思う方も多いと思いますので、パラレルワークとは何なのか、副業との違い、メリットやデメリットは何なのか、をまとめてみました♪
パラレルワークとは?
最近、耳にすることが多い「パラレルワーク」という言葉。
何となく意味がわかる気もしますが、よくわからない気もします。
ということで、あらためてパラレルワークとはどういうものなのか、調べてみました。
意味・定義
パラレル(parallel)とは「平行・並列」を意味する言葉なので、パラレルワークの意味・定義としては、「同時並行(パラレル)で働く(ワーク)」ということになります。
つまり、二つ以上の「本業」としての仕事を持つことや、そういった働き方のことなんですね。

似たような言葉に経営の神様と言われるピーター・ドラッカー氏が著書『明日を支配するもの』にて提唱した「パラレル・キャリア」がありますが、これは、収入というよりは、社会とのかかわり方に注目したものです。
そのため、仕事だけではなく、無償のボランティアなど収入を得ない活動も含んで考え、社会とのかかわり方の中で自分を高める、というニュアンスが強いです。
私自身は、色々に変化していく世の中をうまく泳ぎ、主体的にハッピーに生きていきたいと思っており、そのためには、収入はとても大事と考えています。
その一方で、ただ稼ぐことができればいい、手段は選ばない、というのも何だか違う気がするんですよね…。
なので、本ブログでは、ドラッカー氏による「パラレル・キャリア」の考え方もふまえて、自分を高めながら稼いでいくというスタンスで、パラレルワークに関する情報を紹介していきたいと思います。
副業との違い
パラレルワーク(複業)と似た言葉に、「副業」があります。
似ているということは、パラレルワークには副業との違いがあるのですが、それは何なのでしょうか。
副業は、「メインの仕事=本業」以外にサブ(副)の仕事を持つことで、本業に軸を置いて副業で本業の収入を補うものです。
イメージとしては、本業>副業という感じですね。
ただ、必ずしも、収入が多い=「本業」というわけではなく、自分自身が「本業」だと思う仕事が、自分にとっての本業です。
なぜ今、パラレルワークや副業が注目されているの?
今、パラレルワークや副業が注目されている背景には、社会環境の変化があります。
近年は、価値観や生き方が多様化しているため、働き方にも様々なニーズが生まれています。
さらに、少子高齢化により人口が減少=そもそもの働き手の数が少なくなってきている中で、日本の経済を成長させていくためには、様々な働き方を受け入れて労働力を確保する必要があるというわけです。
そのため、働き方改革として、政府が副業を認める方向に舵を切りました。
さらには、コロナの影響で、リモートワークなどこれまでとは違った働き方が増えてきています。
そして、別に毎日会社に行かなくても仕事って回るし、リモートワークのようなスタイルもありじゃない?他の働き方もあるのでは?ということに、多くの人が気付きだしました。

今後、コロナがある程度落ち着いたとしても、私たちの働き方が以前と全く同じに戻ることはないでしょうね。
こういった世の中の動きの中で、多様な働き方の一つであるパラレルワークや副業が注目されています。
パラレルワークのメリット
複数の仕事を同時並行で行うパラレルワーク。
大変そうにも思えますが、もちろん、それだけのメリットがあります。
リスク分散ができる
私の親の世代は、終身雇用制度が当然のようにあり、私自身、親からは、「一生安定して暮らせるような(終身雇用の)会社に入って働きなさい」とずっと言われていました。
ですが、今は、そもそも大企業でさえ経営悪化に伴い終身雇用を見直すなどしていますし、うっかりブラック企業に入ってしまったり、自分の企業が入社後ブラック化したりと、油断ならない状況です。
ひとつの組織で一生安泰に過ごせるという考え方は、もはや過去のものですし、ひとつの収入源だけに頼るのは、今となってはリスクの大きい生き方と言えるでしょう。
投資の世界でも、「卵を一つのカゴに盛るな」とよく言われるそうですが、収入源を分散することで、一つの仕事でつまずいても収入がゼロにはならず、リスクを分散できます。

最近、会社員をしながら自分のビジネスもしている私の夫が、会社を辞めました。
会社の労働環境があまりにも悪化して、部署やポストによっては、メンタルが病んでそのまま辞めてしまうような状況だったそうです。
夫も、「このままこの会社で働き続けると、精神的につぶれてしまう」と漏らすようになっていました。
幸い、夫には自分のビジネスがありますので、メンタル不調になる前に会社に見切りをつけて辞表を出すことができました。
プロフィール記事にも書いたのですが、私の会社も最近ブラック化しており、それに危機感を感じてパラレルワークを模索しています。
そんな中で、夫が、自分のビジネスがあるおかげで、自分が壊れる前に会社を辞めるという選択肢ができたことは、私にとってはとても衝撃でしたし、今では真剣にリスク分散を考えています。
スキルアップできる、世界が広がる
複数の仕事をこなすことで、ひとつの仕事だけからでは得られない知識やスキルを得られる可能性があります。
私の仕事は、事務系のオフィスワークなのですが、ひょんなことから元上司に依頼され、1年間くらい社内のビジネスマナー講師を兼業(?)していた時期がありました。
昔はサービス業にいたため、ビジネスマナーの知識や経験はあるものの、人に教えたことは全くなかったのと、人前に立つことがとても苦手なので、はじめは断るつもりだったのですが、依頼してきた人がお世話になった上司なので断り切れず、結局引き受けてしまったんですね…。
引き受けたからには、きちんとこなさなければならないので、講師養成のための研修を受け(自腹でしたが…)、改めてビジネスマナーも勉強しなおし、さらに、セミナーをこなしながら少しずつ研修内容や自分の教え方を見直していき、なんとか1年間講師もこなしました。

人前で話すのは本当に苦手なのですが、セミナーを重ねるうちに慣れていき、それなりにスキルアップしたと思いますし、自分の通常の仕事ではまずやらないことを経験したおかげで、それまでにない物の見方や考え方ができるようになりました。
私の場合、講師の仕事は無報酬で対応していましたが、複数の仕事をこなすことで、確実にスキルアップしますし、世界が広がることを実感しました!
あの時私に講師を依頼して下さった元上司には、本当に感謝しています。
収入アップの可能性
以上のように、複数の仕事を並行してこなすことで、スキルアップしたり世界が広がったりすることで、人材としての価値が上がっていきます。
そういった点から、パラレルワークを通じて収入アップの可能性が開けるといえるでしょう。

ちなみに、副業が禁止されている企業に勤めている場合は、パラレルワーク自体が無理!と思ってしまいそうですが、不動産や株への投資など「副業」扱いとはならず、会社員と同時並行で、実質パラレルワークとして収入アップが期待できる方法もあります。
パラレルワークのデメリット
色々なメリットがあるパラレルワークですが、一方で、デメリットもあります。
自己管理が大変
複数の仕事を同時並行するため、時間管理能力がとても大事になります。全ての仕事をきちんとこなそうと頑張ることで、つい、仕事をたくさん抱えこむ、スケジュールを詰めこむなど無理をしがちになる人もいると思います。

が、そのことにより健康を害してしまう、家族との関係を犠牲にしてしまうなどということは、仕事のパフォーマンスを下げ、自分自身の生活も壊してしまうことにつながってしまうため、自己管理が大事です。
このように、パラレルワークでは、時間のかけ方や生活とのバランスなど自己管理が求められるので、そういった意味では大変な部分があります。
ある程度のコストがかかる
仕事で必要な新たなスキルを身につけるためには、学ばなければならないことが色々と出てきますが、状況や業種によっては、学習費用がかかってくることがあります。
また、仕事の内容によっては、ソフトや機材の費用などがかかります。

人や仕事により金額に違いがあるでしょうが、パラレルワークを行うことである程度のコストがかかることを認識して、こういったコストを回収できるように収入を得ていく必要があります。
まとめ
今回は、パラレルワークとは何なのか、副業との違い、パラレルワークのメリット・デメリットについてまとめてみました。
複数の仕事を並行することで、確かに、きちんと自己管理する必要がある、多少のコストがかかるなど、大変な部分はあるでしょう。
ですが、パラレルワークにより複数の収入源を持つことで、一つの仕事でつまずいても、いきなり無収入になるリスクは避けられる点や、自分の世界が広がるという点は、とても魅力的ですよね。
私は、一人前のパラレルワーカーを目指して、日々、色々な仕事(収入源)を模索して、皆さまにもお伝えしていきたいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント