この30年でプロ野球をどう感じているか。平成元年を100として評価すると、現在のプロ野球は30にガタ落ちしている。私のブログを読んでくださっている方はこのことを目にしてショックを受けると思う。ライオンズ観戦日誌やプロ野球歴代ユニフォームについて独自視点で多く投稿しているから。正直言うと、今日のプロ野球はつまらないなと感じている。ざっくりと年表風に振り返りながら書き綴ろうと思う。
1989年(平成元年)
セ・リーグ
読売ジャイアンツ、広島東洋カープ、中日ドラゴンズ、ヤクルトスワローズ、阪神タイガース、横浜大洋ホエールズ
パ・リーグ
近鉄バファローズ、オリックスブレーブス、西武ライオンズ、福岡ダイエーホークス、日本ハムファイターズ、ロッテオリオンズ
この年は藤田元司監督率いる読売ジャイアンツが日本シリーズで3連敗の後4連勝を挙げて日本一になったシーズンだった。パ・リーグでは、近鉄バファローズ、オリックスブレーブス、西武ライオンズが最後まで優勝を争い、10月12日の近鉄・ブライアントの4連発で首位に立った近鉄バファローズが10月14日に優勝した、大激戦を繰り広げたシーズンだった。西武ライオンズはこのシーズンに優勝していたら10連覇していたであろう、悔しいシーズンとなった。また、渡辺久信、星野伸之、阿波野秀幸、西崎幸広といったハンサムなエースが野球雑誌だけでなく女性雑誌にも掲載されて、若い女性がプロ野球にも目を向けるようになってきた時代だった。
当時は群馬在住の中学生で、クラスや学校でも西武ライオンズファンは私ぐらいしかいなかった。プロ野球にアツかった奴も私ぐらいしかいなかっただろう。プロ野球気違いやらライオンズ馬鹿やら言われたことも多かったが、悪びれもしなかった。それくらいプロ野球に魅力を感じていたし、プロ野球が好きで仕方なかったのだ。
西武ライオンズが黄金時代を迎えていたこともあり、中学・高校とプロ野球が楽しくて仕方なかった。1993年オフシーズンにプロ野球界で新たに始まった様々な出来事が楽しくて仕方なかったプロ野球をつまらなくすることになる。ドラフト会議での逆指名制度とフリーエージェント制度である。ここで書くと長くなるので詳しくは後日投稿する。
1993年(平成5年)Jリーグ開幕。
当時はサッカーネタがやたらと目立っていたので、プロ野球ファンの私からするとしつこいなとしか思えなかった。今になればJリーグ発足は嬉しいし感謝している。プロ野球球団、プロ野球選手がファンサービスに積極的になったからだ。ファンを大切にしないとJリーグに客足を持っていかれる危機感をやっとプロ野球界が持ち始めた。その甲斐あって各球団観客動員数が増えているようだ。プロのサッカーリーグが誕生したことでサッカー好きが救われたように、プロ野球界をも救ったと言えるだろう。
1995年(平成7年)野茂英雄、アメリカ・メジャーリーグへ。
これは悪いとは思ってない。というよりも今まで何でこんな流れにならなかったのだろう?不思議で仕方ない。
2004年(平成16年)プロ野球再編問題とパ・リーグのプレーオフ。
元は近鉄バファローズが球団名を命名権で売ろうとしたことに端を発し、その年の6月にオリックスブルーウェーブが近鉄バファローズを吸収合併を発表して大騒動に発展し、後に2日間のストライキに発展したものである。オリックスブルーウェーブ側が半ば強引に合併を推し進めてプロ野球ファンから総スカン食らった。その結果、近鉄バファローズが消滅することになった。また後日投稿する予定でいるが、プロ野球ファンを減らすことになった。さらにこの年、パ・リーグがプレーオフ(後のクライマックスシリーズ)を実施した。西武ライオンズがレギュラーシーズン2位で日本シリーズに進出し、日本一になった為、優勝することの価値を改めて考えさせられることになった。もしもプロ野球ファンを辞めていたら、ここがターニングポイントになっていたかもしれない。
2005年(平成17年)セ・パ交流戦開始、楽天イーグルス誕生。
前年のプロ野球再編問題から近鉄バファローズ消滅に伴い、楽天イーグルスが誕生した。楽天イーグルス(もそうだが、どちらかと言うとライブドアの堀江貴文社長)には感謝している。最悪、パ・リーグが5球団になるところだったからだ。さらに、セ・パ交流戦もこの年に始まった。交流戦は一定の成果を収めたが、逆にプロ野球オールスター戦の存在価値が薄れるようになった。オールスター戦に選ばれることの喜びも昔ほど選手が感じなくなっているし、私自身ワクワクしていたが、見ていて楽しさがなくなった気もする。
2006年(平成18年)WBCで日本代表優勝!
これは良いと思う。小技も駆使した手堅い野球が世界に通用することを証明したからだ。2009年も優勝して野球人気が出てきたことは嬉しい。
2007年(平成19年)セ・リーグもクライマックスシリーズ開始。
ついに、「セ・リーグよ、お前もか!」と噴き出しそうになってしまった。2006年(パ・リーグは2003年)をもって勝率が1位のチームが日本シリーズに進出することがなくなったわけである。つまり、勝率1位が日本シリーズに進出することをセ・パ共に否定したわけである。クライマックスシリーズは盛り上がる要素もあるが、リーグ優勝したチームが敗退したら優勝した意味が無くなることをわかっているのだろうか。こちらも後日投稿する。
2011年(平成23年)日本シリーズにも冠スポンサーを着ける。
ついに日本シリーズに冠スポンサーを着けるようになったか
しかも、誰だか知らないが冠スポンサーを着かなかったら日本シリーズをやらないと言い出したらしい。
何眠たいこと言ってるんだ
日本シリーズは冠スポンサーが着かなくても68年の歴史あるプロ野球行事である。正直、ガッカリした。
そして、30年前と比較する為に、現在のプロ野球球団も載せておく。
2019年(平成31年)
セ・リーグ
広島東洋カープ、東京ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツ、横浜DeNAベイスターズ、中日ドラゴンズ、阪神タイガース
パ・リーグ
埼玉西武ライオンズ、福岡ソフトバンクホークス、北海道日本ハムファイターズ、オリックスバファローズ、千葉ロッテマリーンズ、東北楽天ゴールデンイーグルス
簡単に30年で良かったことや悪かったことをまとめると、
【良かったこと】
・プロ野球全体がファンサービスを大切にするようになったこと。
・アメリカ・メジャーリーグに挑戦する選手が増えたこと。
・WBCで日本代表が2連覇を果たしたこと。
【悪くはないこと】
・マンデー・パリーグ。
・セパ交流戦。
【悪かったこと】
・フリーエージェント制度。(いい面もあるけれど)
・ドラフト会議での逆指名制度。
・クライマックスシリーズ。
・プロ野球再編問題。
・近鉄バファローズ消滅。
・日本シリーズにも冠スポンサー。
悪口ばかり書いたが、それでもプロ野球を見てしまう私はやはり馬鹿だなと思う。最後に、新元号では日本プロ野球界がさらに良い方向に進んでほしいとブログに書いておく。