■不吉な数字、実は「616」だった!!
不吉な"獣の数字"といえば、即座に「666」を思い浮かべる読者も多いのではないだろうか? 事実、この「666」という数字は、陰謀論において頻繁に登場する。
ところが、昨今の聖書研究で驚愕の事実が判明した。なんと、オクシリンコスの遺跡(エジプト)から発見された『ヨハネの黙示録』の紙片を最新の写真技術で解析した結果、実際には"獣の数字"は「616」と書かれていたのだ。では、なぜ「616」が獣の数字なのだろうか? この点についてイギリスの聖書研究家デヴィッド・パーカー教授は次のように答えている。
「これは典型的なゲマトリア(数字置き換えの暗号)の一種です。当時のキリスト教徒たちは、彼らを迫害していた人物の名を数字に置き換えて聖書の中に暗示していたわけです。616は、そのままローマ皇帝カリグラを示しています」
この発見によって、今まで「666」を"獣の数字"として用いていた悪魔崇拝者たちは、今後「616」を使うように改めるそうだ。米・ニューヨークのサタニスト教会の教父ピーター・ギルモア氏は、次のように語っている。
「666というのは、我々がキリスト教徒を畏怖させるために用いてきた数字です。もしも数字が616だったのなら、もちろん我々はそれを使う」
陰謀論によると、これまで秘密結社「イルミナティ」は、何か重要な事件を起こすタイミングを6+6+6=18と因縁が深い日時に合わせてきたというが、今後これが変更になるのだろうか?
■聖書が示す"獣"はウィリアム王子か!?
さて、『ヨハネの黙示録』によると、「616」の"獣"が出現すると、恐るべき世界の終末「ハルマゲドン」がやって来るという。この"獣"が何者なのか非常に気になるところであるが、陰謀論者の間では、とある人物が浮上しているようだ。なんとそれは、妻のキャサリン妃の出産などで華やかな話題に満ちている英国王室のウィリアム王子だという。
ウィリアム(WILLIAM)の名前を暗号化するためには、Wを2つのV(ローマ数字の5)に分解し、2つのLをまとめてI(ローマ数字の1)とし、これを並べ替えると、「VI I VI AM」となる。そう、ここにロ−マ数字で「VI(6) I(1) VI(6)」の並びが出現することに、すでにお気づきだろう。これは、彼が英国王に即位する日こそが、獣が出現する日であることを示しているのではないか?
■英国王室は悪魔を崇拝している!?
世界の陰謀論者によると、英国を影で実質的に支配しているのは、秘密結社「イルミナティ」の中核かつフリーメイソン最高階級(第33階級)のロスチャイルド家であり、現在の王室は、このロスチャイルド家の支配下にあるという。
英国王室の系譜を辿ると、同じく「イルミナティ」であるハプスブルク家と深い因縁があることがわかる。また、ヴィクトリア女王(在位1837~1901)の実の父親は、ロスチャイルド家のネイサン・メイアー・ロスチャイルドであると確信している作家などもいる。
英国王室が「イルミナティ」の悪魔崇拝儀式を行っているという確たる証拠はないが、ダーラム学術大学のリチャード・サグ博士が執筆した本によると、王室をはじめとするエリート英国人の間では、薬として人間の肉や血液および骨を食べる風習があったという。
さらに陰謀論者の間では、現在のチャールズ皇太子が、実はトランシルヴァニア地方(ドイツ)のドラキュラ侯爵の血を引いているとの説まで囁かれている。それによると、故・ダイアナ妃は悪魔崇拝の秘密を知り、その習慣を嫌ってチャールズ皇太子と離婚、王室の秘密が外部に漏れることを恐れた人々によって暗殺されたという。
いつの時代も話題に事欠かない、華麗な英国王室――。しかし、その裏には大きな闇が隠されているのだろうか? ウィリアム王子が即位するその日、激動する世界情勢は一体どのように変化しているのだろうか。
(文=深月ユリア)
※イメージ画像:「Thinkstock」より
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