誰もいないのにずっと声が聞こえる…謎の症状の原因は?
10月29日(木) 日本テレビ系で放送の「THE突破ファイル」では、ある女性を突如襲った不思議な現象を再現ドラマで紹介。患者役を女優の高田夏帆が、医師役を乃木坂46の山下美月が、看護師役を3時のヒロインのかなでが演じた。
ある日、診療病院に一人の女性が来院。「誰もいないのにかすかに声が聞こえるんです」と話す。数日前から突然、男の声が聞こえるようになったという。
誰かが呼んでいると思って周りを見ても、誰も自分を呼んでおらず、声は自分にしか聞こえていないようだ。
会社でもかすかに男の声が自分だけに聞こえ、さらに、自宅の部屋の中にいても笑い声が聞こえるのだという。
医師がまず疑ったのは、精神的問題からくる「幻聴」。
代表的なのが、仕事や家庭などでの大きなストレスが引き起こす「統合失調症」で、約100人に1人弱が発症すると言われている。
医師が大きなストレスを抱えていないかと聞くが、女性は特にないと言う。ほかにも、アルコール依存や薬物障害などでも幻聴の症状は現れるが、いずれも当てはまらない。医師は、原因が見つかるまで、なるべくリラックスして生活するようアドバイスする。
その後も女性は、普段通りに会社に通うが、それでもまた男の声が聞こえる。
だんだんと寝つきも悪くなり、顔色も優れない彼女は再度医師を訪れ不安を打ち明ける。そこで医師は、幻聴の場所や時間を確かめるべく、週末に彼女を誘い、看護師とともに3人でドライブに出かけた。
山道を走る車。カーステレオで音楽をかけていると、また女性の耳に、男の声が届く。さらには、女の声まで聞こえ出した。
トンネルに入って一度は収まった声だったが、またしばらく山道を走っていると、今度は男女複数の声で今までで一番大きな声が聞こえてきたという。
医師はそれを見て答えを見つける。
なんと、不思議な声の正体は、電波塔から発信されたラジオの音声。それを、女性の銀歯が受信していたというのだ。
実はこれ、歯の形や場所などの条件が重なった場合にのみ起こる非常に稀な症状で、口の中にある銀歯がアンテナ代わりとなりラジオ電波を受信。電波が銀歯を震わせることで音が発生し、頭の骨を伝わって聴覚を司る場所へ伝わり、結果、ラジオの音が幻聴のように聴こえるのだという。
山道で幻聴がより強くなったのは、電波塔が近くにあるためで、トンネルに入ったときに聞こえなくなったのは、電波状況が悪かったからだった。
番組で話を伺った歯科医師によると、これまで、「ラジオの声が聞こえる」と訴える患者を2人ほど診たことがあるという。また、銀歯を除去することで、ラジオの音声が聞こえなくなった事例もあるという。
謎の声に悩まされた女性。その後、歯医者で銀歯を全て除去。幻聴はなくなった。
ドクターの執念と患者への想いで謎を解明した、見事な突破劇であった!
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