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先輩インタビュー(編集部)

先輩インタビュー(編集部)

秋岡 優岐

プリンセス・ボニータ編集部
2020年入社

「少女漫画は恋愛ストーリーばかり」というイメージを抱いていたが、たまたま高校時代に読んだ作品によってこれまでの固定概念が覆されて少女漫画に夢中になる。その後、「もっと少女漫画の魅力を伝えたい」と考え、他社とは異なる多彩なジャンルに挑戦している秋田書店に入社。

AKIOKA YUKI

少女漫画って面白いじゃんって
多くの人に感じてもらいたい。

編集者としての一歩を飾った大好きな作品のアオリ

編集者としての一歩を飾った大好きな作品のアオリ

漫画編集者の仕事は多岐にわたります。担当する作家さんのネームチェックや原稿の確認・進行、雑誌に掲載する広告ページの制作などの編集業務を始め、持ち込み対応なども行います。また、若手編集者はほかの雑務も多く、業務が立て込んでくるとケアレスミスも出やすくなりますので抜け漏れなどには特に気を付けるよう意識しています。プリンセス・ボニータ編集部に配属されて少し経った頃、秋田書店を志望するきっかけとなった作品のアオリをつくらせていただく機会がありました。しかし、うれしさよりも「好きな作品の世界観を壊したらどうしよう」という怖さが上回ったのを覚えています。少しでも良いアオリを作れるよう、作品の世界観を熟考しながら先輩からのアドバイスを参考に作りました。すると、雑誌が発売された直後に読者の方から「このアオリいいね」とSNSで褒めていただきました。当時は入社したばかりで落ち込むことも多かったのですが、その声にとても力をいただきました。
※アオリ:漫画の扉や最終ページに入る煽り文句のこと

漫画と向き合うために、漫画以外の素敵な瞬間を体験する

漫画と向き合うために、
漫画以外の素敵な瞬間を体験する

入社して数カ月後には作家さんを受け持つことになりました。しかし、この頃はまだ編集の仕事をあまりよく理解できておらず、とりあえず連載が始まったもののどのように作品を展開していったらいいか、読者が求めているものは一体何なのかなど葛藤する日々が続きました。考えても考えてもなかなか答えに辿り着くことができず、先輩社員に相談することも次第に増えていきました。その中で自分なりに出した答えが漫画以外にも目を向けること。話題になっている映画やイベント、飲食店などに足を運んで、心に刺さるような刺激や素敵な瞬間を自ら体験し、「なぜ、この作品やサービスは人気なのだろう?」だとか「人気が出ないのはなぜだろう?」と物事をさまざまな角度から見るよう努めました。このような新鮮な体験が作品づくりに活かせると思ったからです。また、漫画から少し離れることで、冷静に作品と向き合うきっかけにもなりました。

漫画家の才能を光らせる編集者を目指して

漫画家の才能を光らせる編集者を目指して

編集者としての経験がまだ浅いこともあり、先生との打ち合わせで引っ掛かりのある箇所に対して話をする際に、的確な表現やアドバイス等ができず、もどかしく感じる時もあります。それでも、作家さんと一緒に苦しんだ末、完成した作品を読んだ読者から「面白かったです。毎号連載してほしい」と言っていただける瞬間はとてもうれしいですし、次も頑張ろうという励みになります。また、新人作家さんとの出会いも編集者のやりがいの一つと感じています。漫画の持ち込み対応で、隠れた才能やセンスを秘めた原石のような方に出会える瞬間はとてもワクワクします。新たな才能と出会い、「この作家さんとこんな作品を作れたら面白いかも」と考えながら一緒に漫画をつくり、デビューしてその作品や作家さんが世の中に注目されていく。そんな日を夢見ながら、日々先生とともに格闘しています。

少女漫画の可能性を広げていく作品をつくりたい

少女漫画の可能性を広げていく
作品をつくりたい

「面白い」と注目していただけるような作品をつくることが漫画編集者としての責務です。ただ、「面白い」と感じる基準は人それぞれ異なりますし、そこにはゴールも基準もありません。だからこそ、難しい点も多々ありますが、これまでにない「面白い」と感じる作品が生み出せるのだと思っています。私は、子どもの頃に、「少女漫画は恋愛ストーリーばかりでどれも同じだろう」という目で見ていましたが、当時の自分のようにイメージしている人は今でもたくさんいるはずです。いつか、そうした人たちにも「少女漫画って、面白いじゃん!」と少女漫画の見方を変えてもらえるような作品をつくりたいです。また、面白い作品作りには先生が創造する魅力的な世界観が欠かせません。こうした流れの中で「秋田書店に作品を持ち込みたい」と思ってくださる新しい才能と出会える場が増えることを期待しています。秋田書店では他の出版社ではつくることのできない個性的な作品に挑戦できる環境があります。先輩方のように、そのチャンスを活かしながら漫画編集者としてもっと成長していきたいです。

私の仕事道具

手帳とペンとメガネ

打ち合わせや締め切り日など全体状況の把握が必要なものはスケジュール帳に記入しています。日々の細かなタスクなどは付箋に書いて管理しています。また、すぐに確認できるよう重要度の高いものはスマホにも登録しておきます。ペンは、主にセリフの大きさやフォントの種類を指定するときに使います。大きな指示は赤ペン、細かな指示はボールペン。メガネは、ブルーライトカットレンズで度は入っていません。

手帳とペンとメガネ

ある日のスケジュール

  • 11:00

    出社

    メールなどのチェックをしつつ、作家の先生と打ち合わせする準備をします。

  • 12:00

    打ち合わせ

    作家さんとランチをしながら打ち合わせします。

  • 15:00

    帰社・打ち合わせ

    会社に戻り、コミックスカバーの打ち合わせなどをデザイナーさんとします。

  • 16:00

    編集業務

    雑誌掲載用の記事ページの作成や準備、雑務等を行います。

  • 19:00

    作家の先生と
    打ち合わせ

    打ち合わせ後は、メールなどを確認し、翌日の仕事の準備をします。

  • 20:00

    退社

学生へのメッセージ

好きなことや、やってみたいことに挑戦できる学生時代はとても貴重な時間です。自分でストッパーをかけてしまわずに、「面白そう」「楽しそう」「やってみたい」と思うことがあれば、無理のない範囲でトライしてみてください。その経験の中で、自分の中にキラキラしたものをたくさん溜めていってほしいなと思います。また、これから先チャレンジの連続だと思います。始めから「自分にはできない」と思わず、「もしかしたらできるかも」とまずは動いてみることも大切。ポジティブに自分から率先して動ける人やアンテナの高い人なら、マスメディアに限らずどの業界であっても求められるはずです。

学生へのメッセージ