大手回転寿司チェーン「かっぱ寿司」の社長が、ライバル会社の「はま寿司」から仕入れ価格などのデータを不正に持ち出したとして逮捕されました。
激しい競争が繰り広げられている回転寿司業界。事件の背景には"焦り"があったとみられます。
■1年以上の捜査の末に逮捕

上場企業の現役社長が逮捕されるという異例の事態。「かっぱ寿司」を運営する「カッパ・クリエイト」の社長、田辺公己(こうき)容疑者が逮捕されました。

容疑は不正競争防止法違反、ライバル社である「はま寿司」の仕入れ価格のデータなどを不正に取得した疑いです。

ADVERTISEMENT
田辺容疑者は2021年、「はま寿司」側から刑事告訴を受けていて、捜査は1年以上に及んでいました。今年2月の取材には・・・

ーーデータは何のために受け取っていたのか
田辺容疑者
「この件はインタビューにお答えできないので。今ちょうどやっている最中なので、捜査されている最中なので」
ーーはま寿司の社員とはどういった関係か
田辺容疑者
「一言も言えないので、すみませんけどこれで失礼します」
ーー低迷で焦りがあったのか
田辺容疑者
「すみません」
田辺容疑者はもともと業界3位の「はま寿司」で取締役を務めていましたが、2020年、業界4位のカッパ・クリエイトに転職、2021年2月から社長に就任していました。
■仕入れ価格のデータは「宝の山」

「はま寿司」時代の同僚らとともに「はま寿司」の営業秘密を不正に持ち出した疑いがもたれています。


ADVERTISEMENT
田辺容疑者とともに逮捕されたのは、カッパ社の商品企画部長、大友英昭(おおとも・ひであき)容疑者(42)と、はま寿司時代の元同僚の湯浅宜孝(ゆあさ・よしたか)容疑者(43)です。
企業にとって、仕入れ価格などのデータは、宝の山と言えるほど重要な情報だといいます。

飲食業界の関係者
「(データから)競合他社の手の内がほぼ100%分かるということなんですね。かっぱ寿司さんに比べて、はま寿司さんは店舗数を増やして右肩上がりに業績を伸ばしたというところ、その成功事例というのをやはり参考にしたかったのではないかなと」
■業界トップでも不祥事
回転寿司業界をめぐっては、これまでも不祥事が起きています。

2022年年6月、業界トップの「スシロー」がウニやカニなどの商品が品切れでありながらCMで宣伝を続けていたとして、景品表示法違反で措置命令を受けました。
背景には、新型コロナの影響で、外食産業全体が苦戦したことや、回転寿司業界の激しい価格競争があります。企業のトップ自らが犯行に及んだとみられる今回の事件。売上拡大への焦りがあったのでしょうか。回転寿司を利用する消費者からは・・・

消費者
「店舗自体に責任があるとは思わないですけど、やっぱイメージはよくないですよね」
消費者
「安いイメージがすごく強かったんですけども、安い裏にはいろいろあるんだなというのは思いました」












