【回転ずし戦争】「かっぱ寿司」社長ら3人逮捕へ 「はま寿司」の機密不正入手か[2022/09/30 16:46]
警視庁は回転ずしチェーン「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトの社長の逮捕状を取りました。ライバル「はま寿司」から機密情報を不正に入手した疑いがあり、背景には、業界内の激しい競争があったとみられます。
コーヒーを片手に出勤するのは、回転すしチェーン「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトの田邊公己社長(46)です。
カッパ・クリエイト、田邊公己社長:「(Q.はま寿司からの告訴どう受け止めている?)お話できること無い。何もお話しできること無いので、やめてください、人前で(カメラ)回すの…」「(Q.データというのはどういうふうに?)今、捜査やっている最中で、話すことがないんです。話していけないというかノーコメントですから」
記者の問い掛けに、答えられないとだけ言い、立ち去っていきました。
警視庁は、田邊社長ら3人が競合他社「はま寿司」の売り上げデータなど営業機密情報を不正に入手した疑いがあるとして、30日にも3人を逮捕する方針を固めました。
田邊公己社長:「かっぱ寿司は、進化します」
田邊社長といえば、企業トップがライバル社へ電撃移籍と、話題になった人物です。
1998年にゼンショーに入社すると、はま寿司の取締役や、ジョリーパスタや、ココスの社長を歴任。
しかし2020年11月にライバル社のカッパ・クリエイト社の顧問に就任、数か月後には社長に上り詰めています。
外食ジャーナリスト・中村芳平氏:「はま寿司の経営幹部には能力がある人たちがいた。そのうちの1人。能力を買っていたから、はま寿司のデータを知る立場」
捜査関係者によると、はま寿司の取締役時代の元同僚から、複数回にわたり売り上げに関するデータなどを受け取っていたとみられます。
「カッパ・クリエイトの関係者」は…。
カッパ・クリエイト関係者:「情報を受け取ったのは転職後わずかの頃で、ゼンショーに影響力を持っていたということが背景ではないか」
ライバル店に流出した、「売上データ」。どれほど重要なのでしょうか。
大手回転寿司会社幹部は…。
大手回転寿司会社幹部:「トップシークレットです。一般家庭で言えば家計簿。普通は幹部か経理の人間しか見られない。繁忙店舗が分かれば、近くに出店できる」
通常、出店して長い時間を掛けて消費動向を探りますが、他店のデータが得られれば、時間とコストが掛かりません。
カッパ・クリエイト、田邊公己社長:「いい立地、いい条件においては出店を進めて行こうと考えています」
外食ジャーナリスト・中村芳平氏:「はま寿司で身に付けた経営センス。かっぱ寿司は(店舗が)古く立地が悪い。そこをお金を掛けて改装した」
今年は、原材料価格の高騰などでスシローや、くら寿司が今月いっぱいで「一皿100円」を終了。
そんななかでも、かっぱ寿司は、1皿100円の定番メニューを30品追加するなど、差別化を図っていました。
カッパ・クリエイト、田邊公己社長:「顧客が100円回転すしに期待している味を超え、業界一を目指します」
利用客:「びっくりしました。一人で食べに行く分には変わらない」「消費者としては味が変わるわけではないので特に気にしていないが、イメージは良くない」
田邊社長は、これまでの警視庁の任意の調べに対し容疑を認めているものの、「はま寿司が内部管理している情報のため犯罪ではない」と話しているということです。