ケアマネジャー試験合格後の手続き、流れを紹介

2021年度のケアマネジャー試験試験の合格発表は12月2日（木）に予定されています。

試験を受けた人の中には「ケアマネ合格後の流れがいまいちわからない」という人もいるのではないでしょうか。

本記事では介護支援専門員実務研修受講試験からケアマネジャーとして働けるようになるまでの流れと各種申請の流れを解説し、最後に注意点をまとめました。

※介護支援専門員実務研修は都道府県や主催者ごとに日程や受講費用などが異なります。

関連コラム：ケアマネジャー試験の基本情報をわかりやすく解説！

ケアマネジャー試験合格後の4ステップ

ケアマネジャー試験合格後からケアマネジャーとして働けるようになるまでの流れは、次の4ステップです。

1. 介護支援専門員実務研修の受講
2. 介護支援専門員の登録
3. 介護支援専門員証の申請
4. 介護支援専門員証の交付

この章では介護支援専門員実務研修の申し込みから介護支援専門員証交付までの流れを解説します。

2021年（令和3年）12月上旬
「介護支援専門員実務研修の受講案内」が送付される

合格者へ合格通知と一緒に届きます。
案内に従って受講手続きを行いましょう。

2021年（令和3年）12月中旬
「実務研修受講決定通知書」が送付される

研修日程と場所、持参物などが記載されています。

2022年（令和2年）1月中旬以降
介護支援専門員実務研修受講開始

1月中旬から研修が開始されます。
受講者の多い都道府県は開始日の違う複数のコースに分けて実施されます。

介護支援専門員の登録

都道府県へ登録をします。
この時点ではまだケアマネジャーとして働くことはできません。

介護支援専門証の交付申請

介護支援専門員証の交付

5年間有効の介護支援専門員証が交付されるとケアマネジャーとして働くことができます。

ケアマネジャー試験合格後の流れ

次は、各種申請の流れと必要な手続きについて詳しく解説します。

実務研修の受講手続きをおこなう

受講案内が届いたら速やかに内容を確認して受講手続きを始めましょう。

案内の中には「実務研修の申し込み書類」と「受講料金の振り込み用紙」などが入っています。

申し込みは複数のコースがある場合には自分の都合が良い日程を選択することができます。

受講料金は3〜6万円でコンビニや金融機関から振り込みの場合と都道府県の収入証紙を購入して納付する場合があります。

実務研修受講決定通知書を確認する

受講の申し込みと支払いが完了したら、「実務研修受講決定通知書」が届きます。

この通知書には、決定された研修コースが記載してあります。

日程や場所、持参物の確認をしておきましょう。

テキストを購入する

受講開始日までに研修で使うテキストを購入しておきましょう。

テキストは講義・演習で使用するほか、受講中のレポート作成にも使います。

購入方法は案内がありますのでよく確認してください。

※受講料金にテキスト代は含まれていません。

介護支援専門員実務研修を受ける

研修時間は87時間以上、日程は9〜16日間のところが多く前期と後期に分けられています。

前期と後期の間に居宅介護支援事業での現場実習が1〜3日間行われ、全ての研修を終了するまでに数ヶ月かかります。

研修は講義・演習形式で、講義の一部にeラーニングを導入しているところもあります。

指定された全ての日数に出席する必要があり、修了評価に合格すると「研修修了証明書」の交付を受けます。

介護支援専門員の登録申請をおこなう

研修終了後3ヶ月以内に都道府県へ登録の手続きを行います。

手続きは原則郵便で行うところが多いです。

介護支援専門員の登録申請に必要な物

登録には、

• 申請書
• 研修修了証明書の写し
• 写真2枚
• 住民票
• 手数料納付書の領収証や都道府県の収入証紙

が必要です。

介護支援専門員証の交付申請をおこなう

登録申請と同時に介護支援専門員証の申請も行いましょう。

登録だけではケアマネジャーとして働くことができません。

働く予定のある人は介護支援専門員証の交付を受けましょう。

※介護支援専門員証は申請から交付まで1ヶ月程度かかります。

合格後の手続きの注意点

合格後はホッとする間もなく実務研修の手続きを始めることになります。

何かと手間も多いため余裕を持って進めましょう。注意する点をまとめました。

早めにスケジュールを確認する

受講案内が届いたらスケジュールを確認しましょう。

通常受講開始まで1ヶ月程期間があります。

仕事をしている人はスケジュール調整をして職場に迷惑をかけないようにしましょう。

実務研修は法定研修のため欠席、遅刻、早退は基本的に認められません。

どうしても調整がつかない時には次年度への振替えや別地域で受講できる場合もあるので相談しましょう。

関連コラム：介護支援専門員（ケアマネジャー）試験の申し込み方法・スケジュールガイド

研修会場を確認する

実務研修の会場は初日から最終日まで同じ場所とは限りません。

会場を間違えて遅刻すると研修が無効となってしまう場合もあります。

同じ市内でも前回とは別の会場になることもありますので、次の会場はどこなのか毎回確認するようにしましょう。

合わせて会場までのアクセスも確認しておくと安心です。

期限を厳守する

各種申請や手続きには期限が設けられています。

受講案内には申し込み期限や支払い期限が記載されています。

期限を過ぎると研修を受けることができません。

介護支援専門員の登録申請は「研修修了後3ヶ月以内」と決められており、期限を過ぎると研修が無効になります。

期限を確認して忘れないように手続きをしましょう。

最新の情報を収集する

例えば、2021年度の実務研修は、新型コロナウイルスの影響で研修の延期や集合研修をeラーニングに変更されたところがありました。

実務研修中は都道府県や主催者が発信しているホームページなどをこまめに確認し、最新の情報収集を心がけましょう。