小林克也のサウンドレポート24
前回のTriple A について3年半も前に記事にしていたPhillesさん。リンク先はこちらです。http://homepage.mac.com/aigarashi/B223627666/archives/2003_06.html
82年から86年頃、FMラジオにはまっていました。私に限らず、当時はFMファンたちは大勢いたんです。カセットテープが一般に普及した時期で、FMでステレオ放送をエアチェックして、ダビングして友達と交換するのが流行っていたんです。82年にCDが出てきて、85年頃から普及しはじめたし、同じ頃にレンタルレコードも普及してきたので、こうしたブームに火をつけたんだと思う。
独自の情報という意味では、80年代には小林克也さんのサウンドレポート24というFM番組がありました。日曜深夜0時からの30分番組でした。
この番組はLAとNYCのタワーレコードと電話で繋いで、最新チャートを紹介する番組で生々しい現場のレポートが聴けるのがすごかった。当時インターネットもケータイもないし、FM局は2曲だけだった。今では考えられないくらい情報が限られていたんだ。週間で出るFM雑誌(私はFMステーション派)が貴重な情報源。
タワレコってのが新鮮でしたね。これが影響で85年に渋谷とLAのタワレコに行きました。渋谷のタワレコは当時宇田川警察署の先のカジュアル・ウェアショップの上にあったんだ。自分には敷居が高かったんだけど、何度も通いましたね。LAはたしかサンセットストリップとUCLAの中にあったと思います。
この番組は最新の音楽情報と現場の売れ筋チャートを紹介してくれるので、情報も英語も勉強になったものでした。周りの友人よりもいち早く、情報を知り、流行りの曲を知って、エアチェックした曲を聞かせたりするのが楽しかった。出来るだけ曲紹介をカブせず、フェードアウトしないよう願ってたものです。深夜はノイズが少なくてクリアに録音できたんです。皆が知らない新しい曲がかかると本当ドキドキしたものです。
アメリカ人のいい加減な読み方のチャートを口真似したり、書き取りとかしたりしたものです。あんなすごい番組って、他にあんまりないと思います。最新情報が誰でも入手できるようになるのもなんだか逆に価値が下がるというか・・・。それでも皆あまり情報をうまく使いきれていませんからね。
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