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横断歩道を10センチ盛り上げ 子供たちを交通事故から守る社会実験 広島・海田町

9/29(木)  17:20 掲載

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      子どもたちを交通事故から防ぐために神経を尖らせる学校関係者…。海田町では来月、横断歩道を10センチ高く盛り上げる交通社会実験が行われます。

      【木村アナ】
      「午前7時半すぎ、児童たちが集団登校でやってきました。車が来ないことを確認して笛をふいて一斉に横断歩道を渡っていきます」

      「おはようございま~す」

      元気のいい声が響く小学校の正門前…。しかし、この場所で長年、懸念されてきたのが横断歩道を渡る児童の安全確保です。

      【海田東小・石川和明校長】
      「通学路の危険箇所についてはいろいろな対策、旗をつけてほしいとか、ラインをハッキリさせてほしいとかを(要望として)出しているが、(正門前の交通量は)大きな道路の抜け道になっているので多い」

      【木村アナ】
      「いま車が一台通りました。坂を下ったところに横断歩道があり、路面には色がつけられていたり減速と大きな文字が書かれていたり、この辺りスピードが出やすい道路のようです」

      坂をのぼるために加速する車や、坂を下った勢いそのままの車が通過する学校前の横断歩道…。
      そこで来月から道路上に物理的な”こぶ”をつくり速度を抑制させる「スムーズ横断歩道」の交通社会実験が行われることになりました。

      使われるのはこの可搬式「ハンプ」です。
      これは、東京で行われた実証実験の映像…。行き来する車が、減速しないことが多かった横断歩道にハンプを設置し、10センチほど高く盛り上げると車は横断歩道前で止まり、歩行者に譲る様子がみられました。

      こうしたハンプを今回、国交省が海田町に貸し出し、安心して歩ける通学路にするため1か月間、効果を検証するのです。

      【国交省 広島国道事務所・松浦秀明交通対策課長】
      「10センチくらい高くなっていて1回通っても、通行するときに衝撃があるので継続して速度を落としてもらう効果はあると思っている。(設置することでの)デメリットは衝撃音がして周辺の方の生活に影響するところもあったりするものですから、実験は現地にできた後の環境も事前にわかるところが実験のメリット」

      安全な通学路に導く”救世主”となるか…注目です。

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