元理事の会社へ数百万円か 五輪汚職、大広資金の一部

 高橋治之容疑者

 東京五輪・パラを巡る汚職事件で、贈賄側とされる広告会社「大広」(大阪)側からの計約1500万円のうち少なくとも数百万円が、大会組織委員会元理事高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=のコンサルタント会社「コモンズ」に入金された疑いのあることが28日、関係者への取材で分かった。

 約1500万円は2019年1月~22年2月、4回に分けて高橋容疑者の電通時代の後輩深見和政容疑者(73)=同容疑で再逮捕=が代表の「コモンズ2」の口座に振り込まれ、東京地検特捜部は出入金などの記録から一部がコモンズに流れたとみて捜査。両者が資金を分け合ったとみて調べている。