長年英語を勉強している人でも、リスニングが苦手な方が多いのではないでしょうか。
「大事なことを聞き逃してしまって点数がとれない」「リスニング中に何を意識していいのかわからない」といった悩みもよく聞きます。
この記事では、TOEFL iBT®においてリスニングの特徴や対策を説明していきます。
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目次
TOEFL®リスニングテストの試験と概要
TOEFL iBT®のリスニング対策を考える上で、まずリスニングの得点や目安に関して知っておくとよいでしょう。
まずリスニングの制限時間と問題数ですが、以下のように制限時間が41~57分、問題が28~39問となっています。
リーディングセクションが60分前後ですぐそのあとのあるので、集中力を保つのが難しくなっています。
セクション | 制限時間 | 問題 | 課題 |
Reading | 54~72分 | 30~40問 | 文章を読んで質問に答える |
Listening | 41~57分 | 28~39問 | 簡単な講義や教室での議論に関する質問に答える |
休憩 | 10 分 | — | — |
Speaking | 17 分 | 4 課題 | 身近な話題について話し、読んだり聞いたりした資料について話し合う |
Writing | 50 分 | 2 課題 | 文章を読み、音声を聞いて、それに対する回答を入力する |
引用:ETS
リスニングの得点目安
リスニングのそれぞれのレベルによる得点目安は以下のようになっています。
リスニングはTOEFL®全体の4分の1をしめているため、リスニングで点数を落とすと全体的なスコアに影響します。
レベル | TOEFL iBT®スコア | リスニングセクションのスコア目安) |
上級者 | 90点以上 | 25~30点 |
中級者 | 70~80点 | 10~24点 |
初級者 | 60~70点 | 9点 |
リスニングの問題形式と傾向
TOEFL iBT®のリスニングで高得点を取るためには、TOEF独自の問題と傾向を把握しておくことが大切です。
ここではTOEFL iBT®のリスニングの特徴を説明していきます。
リスニングのセクションはレクチャーと会話にわかれています。
レクチャーが3~5分、3~4のレクチャーがあります。
また会話は一つの会話につき3分で2~3の会話があります。
セクション | 時間 | 数 | 質問数 |
レクチャー | 3~5分ずつ | 3~4 | 6(1つのレクチャーにつき) |
会話(2人) | 3分ずつ | 2~3 | 5(1つの会話につき) |
会話に関しては、大学のキャンパス内で学生同士、また学生と教授が会話しているシーンが多いです。
講義の内容や提出物など、実際に英語圏の大学でされるような会話文が多くなっています。
また人文科学分野、社会科学分野、物理化学分野といった講義内容の問題も多く登場します。
TOEFL®単語帳などを使い、これらの分野の専門用語を理解する必要があります。
また設問の特徴として、レクチャーや会話の要旨、正誤問題、さらに発言内容に関する内容を問われることが多いです。
リスニングの大問は2つの時と3つの時があり、問題数が大幅に異なります。
しかしリスニングの得点配分は同じ30点であることから、ダミー大問(得点に加算されない問題)があるといわれてます。
ダミー問題
TOEFL® のリスニングテストは問題数が28問から39問とその時によって変わります。
そのため試験時間も41分から57分と幅があります。
しかしいずれの場合でも30点満点となっています。
不思議に思う方も多いのではないでしょうか。
実はTOEFL®にはダミー問題が含まれていることがあるといわれています。
TOEFL® のリスニングテストでは大問が2問の時と3問の時があります。
3問の時は大問が1つまるまるダミーになるのではないかといわれています。
他試験との問題の違いや共通点について
TOEFL® はアメリカやイギリスなど英語系の大学への留学の基準として作られたテストです。
つまり英語圏の大学で授業を受けるために十分なレベルが必要であり、 またアカデミックな文章内容となっているため日常会話やビジネスシーンでは使わないような言い回しが登場することもあります。
大学受験や英検は日常会話がメインであり、TOEICはビジネスシーンがメインです。
しかし TOEFL® はアカデミックな文章がメインであることから、普段なかなか聞きなれない言葉が登場することが多いのです。
TOEFL® のリスニングのスコアを上げるためには、 TOEFL® の過去問題を何度も解く必要があるのはこの点が理由となります。
なぜ初心者はリスニングが聞き取れず難しいと感じているのか
TOEFL®関連の記事を見ていると、「リスニングが難しい」といった意見を多く見ます。
日本人がリスニング自体に苦手意識を持っていることは勿論なのですが、 TOEIC や英検と比べても TOEFL® はリスニングが難しいと言った印象を持ってる人は少なくはないでしょう。
これは 上記で説明したようにTOEFL®がアカデミックな内容であることの他に、 設問を先に見ることができない点もあげられます。
TOEFL iBT®は先にリスニング音声が流れてから問題文を見ることができるので、前もって問題の予測をすることができないのです。
この他にも TOEFL®で出題される問題は長文が多いため、集中して聞く必要がある点も挙げられます。
特にリーディングテストを1時間解いた後にリスニングを受けることになるので、 集中力を保つことがTOEFL®のリスニングで点数を上げるコツの一つと言えるでしょう。
スコアアップにすぐつながる!リスニング本番で点数を伸ばすコツ
それではTOEFL iBT®のリスニングにおいて、実際にスコアアップにつながるコツについて説明していきます。
ネイティブが話すスピードに慣れる
リスニングのスコアアップに繋げるためには、まずはネイティブが話すスピードに慣れましょう。
TOEFL®の教材を使うのはもちろんいいのですが、それ以外にも現在では様々なネイティブが話している YouTubeの動画があげられています。
英語のレッスン用にあげられている動画はもちろん効果がありますし、映画やスポーツ中継など自分の好きな分野の動画を見るのもおすすめです。
これは自分が好きな分野の動画であれば、継続して見ることができる可能性が高く、また知識があるためある程度話してる内容がつかみやすいといった利点があります。
レッスン用の動画では リスニング力を高めるためのコツなどを説明してくれているので、両方のタイプの動画を見ると良いでしょう。
また一度だけ動画を聞き流すのではなく、何度も同じ動画を見ることによって少しでも話してる内容を理解できるようにすることも大事です。
まず一番大切なことは続けて聞くことができる動画を選ぶことです。
過去の問題集を解く
ある程度ネイティブが話すスピードに慣れてきたら、 TOEFL® の過去問題集を解いて TOEFL®の のリスニングの傾向、また時間配分をつかむようにしましょう。
公式の教材を利用する他、 TOEFL®専門のアプリも最近多くでており TOEFL® の問題の傾向を掴みやすくなっています。
またアプリであればスキマ時間に勉強することができるので、忙しい方でも勉強続けやすいのが大きなメリットです。
中にはクイズ形式のアプリもあり楽しく続けられるように工夫されています。
メモの取り方
TOEFL®ではリスニング中にメモをとることができます。
全ての内容を覚えていくかわりに、メモを効率的にとっておくことがコツとなります。
しかしあまりメモに気を取られすぎると問題が聞き取れない、次の問題に進んでしまうといったことにつながります。
メモは固有名詞や数字など、要点だけにすることが大切です。
これは文章の流れをつかめていても、固有名詞や数字などは記憶するしかなく忘れやすいからです。
特に「Finally」などと話題が変わる時は、新しい要点が出てくる可能性が高いのでメモを取る準備をしておいてください。
メモは本番でいきなりとるのではなく、普段からメモをとる習慣をつけておくことが重要です。
問題文を聞き逃さないようにしながら、要点をメモするスキルを身に着けるとリスニングのスコアアップにつながります。
レベル別リスニングのおすすめ勉強法
レベルによってリスニングの勉強方法は異なります。
TOEFL®は英検のようにレベル別のテストではなく、全てのレベルの人が同じテストを受けるので自分のレベルにあった勉強方法が重要になります。
TOEFL®を初めて受験する人のためのリスニング勉強法
まず初めに初めてTOEFL®を勉強する人のためのリスニング勉強方法をご説明します。
シャドーイング
初めて TOEFL® を受験する形であれば、ネイティブが話す英語を聞いた後に真似をして発音を押していくシャドーイングがオススメです。
ネイティブが話した後にすぐに追いかけて話すことにより、 正しい発音やイントネーションなどを自然と身につけることができます。
リスニングの上達には単語力や発音の他に、日本語には無いような英語のントネーションやリズムなどを身につけることも大切なのです。
シャドーイングを続けることによりこれまで理解できなかった単語を聞き取れるようになったり、強弱を身につけることにより必要な単語の判断ができるようになるのです。
母音と子音の仕組みをつかむ
英語の母音の発音を学ぶ際、日本語の子音が英語の母音と似ていることがあるので(例えば、「bad」や「cut」の子音は日本語の「e」と似ている)、その仕組みに慣れることがとても大切です。
また、英語の子音の発音を覚えておくと、個々の音を個別の音として認識することができるようになるので、便利です。例えば、”old” の子音 “o” は “okay” の母音 “oo” と同じように聞こえます。
英語の子音の発音を覚えれば、個々の音を聞いたときに、その音を認識することができるようになるのです。
目標点数に届かず伸び悩んでいる人におすすめなリスニング勉強法
次に目標点数に届かず伸び悩んでいる人におすすめの勉強方法をご紹介していきます。
目標点数を達成するためには、目標点数に必要な単語力と文法力が求められます。
単語力
いくらリスニング力が発達したとしても、語彙力が足りていなければ目標点数を達成することが難しいです。
そのため TOEFL® 関連の単語問題集を購入するなど語彙力を増やす必要があります。
また単語だけで覚えるのではなく、フレーズや文章としても覚えるようにしてください。
文法力
次に重要なのが基礎的な英文法力を身につけることです。
もし英文法が苦手だという方は、最も基礎的な英文法である中学レベルから見直すことも大切です。
日常英会話レベルのリスニングであれば、中学レベルの英文法力で十分です。
高得点、満点を取りたい人のためのリスニング対策
もう何度もTOEFL®を受験していて、高得点、また満点をとりたい人の勉強方法は初心者、中級者とは異なります。
リスニングをしながら英語の意味をはっきりと理解をしていく必要があります。
分からない単語があれば単語力をつけるなど全ての英語の文章がはっきりと理解できるまで精聴をしましょう。
TOEFL®リスニング対策に使えるおすすめの参考書、問題集、サービス
TOEFL®リスニングの勉強方法として、公式の問題集や参考書を使うことがあげられます。
しかしそれ以外にもアプリやオンライン英会話、塾などさまざまな勉強方法があります。
公式問題集、参考書
TOEFL®リスニング対策をする上で、まずは公式のリスニング対策の問題集と過去問は購入するべきでしょう。
これまでのTOEFL®の過去問を何度も解いていくことによって、TOEFL®のリスニング問題の傾向をつかみ慣れる必要があるのです。
リスニングは特に他のセクションと比べてチャンスが少なく、一度逃してしまうともう解けなくなる問題もあるのです。
アプリ
スタディーサプリなど、リスニング対策のためのアプリを利用するのも効果的です。
アプリであるため、隙間時間に勉強できるので無理なく続けることができます。
アプリによっては発音測定機能があり正しいスピーキング力を見つけることができます。
正しい発音でスピーキングができるようになれば、必然的にリスニング力を高めることになります。
また TOEFL® にはスピーキングテストもありスピーキング力を高めることは決して無駄なことではありません。
オンライン英会話
TOEFL®リスニングのスコアアップだけでなく、リスニング力をあげるためにオンライン英会話を利用するのも効果的です。
マンツーマンでネイティブ(もしくはネイティブ並みの英語力を持つ)の講師と定期的に会話をすることでリスニング力がついてきます。
また講師からフィードバックをもらうことができるので、課題克服がしやすいのもメリットです。
オンラインでることから、仕事の後、休みの日など自分の生活スタイルにあわせて受講できるので、続けやすいのも特徴です。
オンライン英会話の中には実際に公式の TOEFL® の問題集を使った TOEFL®コースがある場合もあります。
スクール
英会話スクールの中に TOEFL® 対策コースがあります。
特に長年運営している英会話スクールは、これまでの TOEFL® 受験生の蛍光のデータがあり様々なノウハウを持っています。
自分で勉強するのが難しい方はスクールに通うのも一つの方法でしょう。
周りには同じように勉強している生徒がいるため、モチベーションを上げるきっかけにもなります。
スクールといっても様々なタイプがあり、体験レッスンを受け自分に合ったスクールを選ぶことが重要です。
TOEFL® のリスニング力を上げるためにはコツコツと勉強する必要があり、定期的に通うことができるスクールを選んでください。