村田兆治容疑者を逮捕 元プロ野球選手、暴行容疑
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羽田空港の保安検査場で女性検査員の肩を手で押したとして、警視庁東京空港署は23日、元プロ野球選手の村田兆治容疑者(72)を暴行の疑いで現行犯逮捕した。「肩を押していない」と容疑を否認している。村田容疑者は通算215勝を挙げ、ダイナミックな投球フォーム「マサカリ投法」で知られる。
逮捕容疑は23日午後、羽田空港第1ターミナル北ウイングの保安検査場で、30代の女性検査員の左肩を右手で押すなどした疑い。
署によると、検査員にけがはなかった。村田容疑者は検査場の金属探知機に何度も引っかかっていた。午後1時50分ごろ、空港職員が「男性が暴れている」と警戒中の警察官に相談した。空港関係者によると、携帯電話を手にしていたため探知機が反応したとみられる。
村田容疑者は広島県出身。プロ野球ロッテで活躍し、名球会のメンバーに名を連ねる。シーズンで最も優れた先発完投型の投手を表彰する「沢村賞」の選考委員も務めた。
北海道芦別市によると、25日に市が主催する野球イベントに監督として参加予定だったといい「対応を検討中」としている。〔共同〕