【9月6日 時事通信社】ウクライナ南部ヘルソン州で占領政策に協力する親ロシア派の政治家ストレモウソフ氏は5日、ロシアへの編入に向けて計画している「住民投票」について「現在の情勢に鑑みて凍結する」と強行しない方針を示した。タス通信などが伝えた。

 ウクライナのメディアは、ウクライナ軍による南部での大規模な反転攻勢が背景にあると指摘。「戦果」として誇示している。

 ゼレンスキー政権はこれまで、占領下で民意を反映しない「偽の住民投票」が行われた場合、今後の停戦交渉に応じないとロシアをけん制してきた。プーチン政権にとっては、占領地域の「ロシア化」など一定の成果を得られなければ、現時点で妥協は難しく、外交解決の糸口はますますつかみにくくなっている。(c)時事通信社