「カルト教信者」はこうしてターゲットを探す…34歳女性が青ざめた「霊感商法」のヤバすぎる手口

吉田 みく プロフィール

「共通の趣味や話題で盛り上がれる人ならSNSで友達をつくるのも簡単かもしれませんが、恥ずかしながら特に熱中できることもなく、興味が持てるものもない私としては、不特定の人たちとの話せる場に参加する方が気が楽だったんです。

受け身な性格なので、そこで気の合う友達が見つかるかは微妙でしたが、1人だけでもいいから連絡先を交換できればと思って参加してみました」

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マイさんが参加したランチ会には、20代~50代と幅広い年齢層の男女20名以上の参加者がいたそうだ。ランチ会と聞くと食事が出るイメージがあったものの、ドリンク1杯だけしか出されなかったという。

「もしかしたら開催した時間帯がランチタイムだったから、ランチ会という名前だったのかもしれない」とマイさんは振り返る。

「趣味の話をする人、将来の夢を語る人……。話題豊富な人が集まっていたので楽しかったです。ただ何となく生きているだけの私にとっては、参加者のお話は刺激的で、魅力的なランチ会でした」

そこで会った多くの人と連絡先を交換することもでき、「とても充実したひとときでだった」と、満足してその日は帰ったという。しかし、その楽しかった思い出は、ある出来事を境にガラリと変わってしまう。

連絡をくれた50代の女性

「ランチ会に参加してから2週間くらいが経った頃、連絡先を交換したAさん(女性、50代)から『今日お暇? よかったらランチでもしない?』と、誘われました。その日は予定がなかったので快諾し、待ち合わせ場所まで向かいました」

マイさんとAさんとのやりとりは、ランチ会当日のみで、その後頻繁に連絡を取り合ってはいなかった。ランチ会でもグループで数分話した程度。印象は「よく話すおばさん」だったという。

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