以上が榊原代表とのやりとりだ。
同イベントはABEMAで全試合を完全生中継した他、U-NEXT、スカパー!、RIZIN STREAM PASSなど複数の国内プラットフォームで配信した。それだけではない。FITEなど北米のプラットフォームに加え、欧州、アフリカ、南米、オセアニア、アジアなど世界中に向けて配信していた。その中でフロイド・メイウェザーへの非礼な行為が配信されてしまった形だ。
榊原代表は、メイウェザーと朝倉未来の試合が終わった瞬間にメイウェザーサイドである赤コーナーに向かい、メイウェザーと(メイウェザーの)TMT社のジェームズ氏に謝罪したという。すると、「起きたことだし気にするな」と答えたそうだ。だが、「彼らからすると、どこかで(日本は)アウェイで、日本の人たちに受け入れられていると思いながらも、それは“表向きのウェルカム”で、『本心はこれかよ』と(取られた)と思わないでもなかった」ため、再び控室へ謝罪に訪れた。
すると、メイウェザー側は「いろいろなことがあるから。これはこれで起きてしまったことなので仕方がないと、心が大きい形で受け止めてくれた」(榊原代表)と、謝罪を受け入れたのだという。
榊原代表が度重なるコミュニケーションを経て、メイウェザーとRIZINの信頼関係を築き上げてきたのは紛れもない事実だ。イベント前日の記者会見でメイウェザーに「榊原代表のどんな部分に信頼を感じたのか?」と聞くと、以下のように答えた。
「榊原代表は正直で、言ったことをしっかりやる。そういう認識を持っています。たくさんの時間をかけ何度も会って話すうちに、そういう部分が垣間見えました。世界がコロナでシャットダウンされている中でも、彼はラスベガスに4~5回会いに来てくれて、その都度、建設的な話をして関係を保ってきました。その間に戦略などビジネスの話をして、ここに至っています。
そういう風に世界中の人と関係を作っていくことが、今の自分のやっていることなのです。そんな中でも正直で、言ったことをきちんとやる人と、自分が仕事をするのは当然だと思っています。榊原代表は素晴らしい人です」
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