国葬強行の構えに怒り 多額の費用は若者に使って ライターの和田靜香さん寄稿
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参院選の街頭演説中に殺害された安倍晋三元首相の国葬が27日に迫った。事件を機に安倍氏をはじめとした自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が取りざたされるようになったこともあり、実施の妥当性など国葬に異議を唱える声は強まっている。多額の費用を税金で賄うことに疑問を感じ、国葬への賛否を問うアンケートに独自に取り組んだというライターで本紙書評委員の和田靜香さん(57)=東京都=に寄稿してもらった。
安倍晋三元首相の突然の逝去にはお悔やみ申し上げるが、国葬について、私は最初から反対している。弔意は強制しないと言うが、自民党の元幹事長、二階俊博さんのように「黙って手を合わせて見送ってあげたらいい。こんなときに議論すべきじゃない」と弔意をやっぱり押し付けてくる。当日になればテレビ中継が行われ、同調圧力も強まるだろう。
私は何より、国葬にかかる費用16億6千万円に腹が立つ。こんな大金なのに政府は国会審議を尽くさない。ろくな説明もないまま、私たちの税金が躊躇(ちゅうちょ)なく使われていく…
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