六本木クラス　＃１２[字]…のネタバレ解析まとめ

2022年9月22日

出典：EPGの番組情報

六本木クラス　＃１２[字]

新（竹内涼真）は、龍河（早乙女太一）の指示で茂（香川照之）を訪ねるが、茂は葵（平手友梨奈）と龍二（鈴鹿央士）の居場所を教えることと引き換えに、土下座を強要し…!?

◇番組内容
宮部新（竹内涼真）が意識を回復したというニュースを目にした長屋龍河（早乙女太一）は何かを企み、長屋茂（香川照之）に麻宮葵（平手友梨奈）と長屋龍二（鈴鹿央士）の居場所を伝える。龍河からメールを受け取った新は、葵と龍二の居場所の情報を求め茂を訪ねるが、情報と引き換えに再び土下座を要求されて…！新は無事に葵と龍二を救い出すことができるのか－!?
◇出演者
竹内涼真、新木優子、平手友梨奈、早乙女太一、中尾明慶、鈴鹿央士、さとうほなみ、近藤公園、田中道子・光石研、矢本悠馬・緒形直人、稲森いずみ、香川照之
◇原作
チョ・グァンジン『六本木クラス～信念を貫いた一発逆転物語～』（ウェブ漫画／電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」掲載中）
チョ・グァンジン／キム・ソンユン『梨泰院クラス』（テレビシリーズ／ＪＴＢＣ）
◇脚本
徳尾浩司
◇演出
田村直己（テレビ朝日）
◇音楽
髙見優
【主題歌】
Alexandros『Baby’s Alright』（ユニバーサルJ／RX-RECORDS）
【挿入歌】
THE BEAT GARDEN『Start Over』（ユニバーサル シグマ）
松室政哉『ゆけ。』（AUGUSTA RECORDS／UNIVERSAL MUSIC LLC）
三浦透子『点灯』（EMI Records／UNIVERSAL MUSIC）
秦基博『残影』（AUGUSTA RECORDS／UNIVERSAL MUSIC LLC）
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】横地郁英（テレビ朝日）
【プロデューサー】大江達樹（テレビ朝日）、西山隆一（テレビ朝日）、菊池誠（アズバーズ）
◇おしらせ
☆番組ＨＰ
　https://www.tv-asahi.co.jp/roppongi_class/
☆Ｔｗｉｔｔｅｒ
　https://twitter.com/roppongi_class
☆Ｉｎｓｔａｇｒａｍ
　https://www.instagram.com/roppongi_class/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字（字幕）

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キーワード出現数ベスト20

1. 龍二
2. 龍河
3. 兄貴
4. 代表
5. 大丈夫
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7. 長屋
8. 亮太
9. 宮部新
10. 会長
11. 本当
12. 自分
13. 全部
14. 仕事
15. 人生
16. クビ
17. 結果
18. 仲間
19. エアジェット
20. 宮部

解析用ソース（見逃した方はネタバレ注意）

〈フランチャイズ化に成功し
飛躍的な成長を遂げる みやべ〉

〈一方 宿敵 長屋茂は
重い病に侵されていた〉

(長屋龍河)長屋は
僕が守ってあげるよ｡

(宮部 新)あなたに罰を与えるのは
僕なんですよ｡

〈長屋会長を解任させるべく
作戦を実行に移す〉

〈それは 長屋の
新しい社外取締役の候補に

葵を立てる事だった〉

(内山亮太)
いくら株主総会が近いからって

このままだと倒れるからな｡

(麻宮 葵)やってみせます｡

(息を吐く音)

♬～

(亮太)兄貴 大変です｡
どうした？

(綾瀬りく)熱がある｡
疲れが出たんじゃない？

大丈夫…｡
体調なんか気にしていられない｡

行きましょう｡

♬～

本当に大丈夫か？
…はい｡

相川専務と桐野が持ってる
議決権は かなりの数になるから

きっと大丈夫だと思う…｡

葵？

葵！ 葵 大丈夫か!?

亮太 救急車！
はい！ あっ… 俺 携帯ない｡

ちょっと お前… 携帯は？
(りく)持ってない…｡

葵 大丈夫か？

葵！ 葵！

葵…｡

ごめん！
(桐野雄大)新…｡

遅れた｡
葵さんは？

いや… さっき倒れて 病院に｡

えっ… 大丈夫なのか？

葵が欠席でも 問題ないよな？

(桐野)ああ｡ 候補者の葵さんには
元々 議決権がないから

結果には影響しない｡

そうか｡ いや…｡

会長！

♬～

(長屋 茂)久しぶりだな 宮部新｡

君には
礼を言わなければならない｡

みやべの優秀な
マネージャーである麻宮くんを

取締役の候補に
推薦してくれたのは 君だろう？

彼女が長屋に来てくれたら
私も安心して療養できる｡

良い結果になる事を
私も願っているよ｡

(桜木幸雄)参りましょう｡

♬～

(司会者)ただ今より 第一号議案

非常勤取締役
一名選任の件につきまして

臨時株主総会を始めます｡

♬～

(りく)葵 勝てるかな？

長屋の取締役になれると思う？

さあな…｡
(りく)何？ どうでもいいって事？

いや…
そんな事 言ってねえだろ？

俺は これ以上
葵に無理してほしくない｡

あっ…｡
葵？

おい 大丈夫か？

総会… 株主総会 どうなった？

(司会者)開票の結果
非常勤取締役には…｡

佐竹英夫氏が選任されました｡

(どよめき)

♬～

(長屋龍二)アメリカの株主は

全体の10パーセントを
占めていますが

そのほとんどは
議決権を行使していません｡

それを味方につけるわけか｡

(龍二)はい｡

♬～

(長屋)残念だったな｡

私は もう 長くは待てないと
言ったはずだ｡

そろそろ
君の本気を見せてくれないか？

宮部新｡

♬～

代表！

大丈夫なのか？

(亮太)過労みたいです｡

(りく)安静にしてれば
大丈夫だって｡

(ため息)
よかった｡

結果は どうだったんですか？

ああ…｡

駄目だった｡

えっ…？
マジか…｡

そっか…｡
残念だったね｡

海外の株主が 向こうについた｡

龍二の仕業か…｡

(舌打ち)
なんだよ そういう事かよ！

でも 大丈夫｡
別のプランもあるから｡

おい… まだ寝てろ｡

会長に不満がある人は
多いんです｡

だから そういう人たちに
会長の病状をバラして…｡

いいから！

代表…？

今は休んでろ｡

今 そんな事 言ってる
場合じゃないです｡

今 動いたら お前はクビだ｡

葵を見張ってろ｡
ここを動いたら 即クビにする｡

えっ？
いや クビって 大げさな…｡

絶対に動くな｡

(ため息)

おい だから…
葵 見張ってろって！

りくがいますから｡

俺は ほら 店 見てこないと｡
ああ… そうか｡

しばらくの間
店の管理は お前に任せる｡

随分 落ち込んでますね｡

負けたからですか？

それとも… 葵の事？

えっ？

ほら… 葵は
兄貴の事 好きじゃないですか｡

でも 兄貴は
優香さんが好きなんですよね？

だから…｡

あれ…？
もしかして揺れてるんですか？

いやいや… あのな

葵は どれだけ
年が離れてると思ってるんだよ｡

大体 葵は 仕事の仲間であって…｡

兄貴…｡

なんで
そんな言い訳するんですか｡

兄貴が葵を好きになったら
優香さんが傷つくからですか？

誰も傷つかない恋愛なんて
そんなの無理ですよ｡

兄貴は もっと 自分の気持ちに
正直になったらいいんです｡

今の兄貴は… らしくないです｡

♬～

♬～

このネックレス
かわいくないですか？

ああ… かわいいな｡

なんか こうやって
笑ってるみたいで…｡

♬～

(りく)代表はさ
あんたの体が心配だから

脅しでクビにするって
言ったんだよ｡

ううん… あの時 もし動いてたら
本当にクビになってた｡

(りく)なんで
そんなに無理するの？

うん… 実は 最近さ

事あるごとに 代表に
｢愛してる｣って言ってたんだよね｡

うん…｡ もう びっくりしない｡

でも それも駄目なら いっその事
クビにしてくださいって…｡

で？ 代表は なんて？

｢この会社には 葵が必要だ｣って｡

うん｡ まあ そうだけどね｡

だから 私は もっと頑張って

会社から必要とされる存在に
ならないと

代表を好きでいられる資格がない
っていうか…｡

バカだねえ｡

えっ？
いや…

たとえ仕事ができなくても
代表は あんたの事が必要だよ｡

(りく)何年も一緒にいて
そんな事もわからないの？

♬～

(ざわめき)

(楠木優香)
最近 社内がざわついてるね｡

(龍二)ああ… 次期会長の選出が
近いからですかね｡

次期会長？

実は… 会長は病気で
もう長くないんです｡

龍二の奴め 余計な事を…｡

会長…｡

君が長屋に来て これまで
私の事をどう思ってきたかは

よくわかってるつもりだ｡

宮部部長の事で 私を恨みながらも
恐れを抱いていた｡

そうだろう？

…はい そのとおりです｡

憎んでいた相手が
ようやく死ぬんだ｡

喜ばしい事じゃないか｡

なのに どうして…｡

なぜ 泣いている？

わかりません｡

君は 実に優秀だ｡

そんな君が 嫌いな私から
なぜ 離れられなかったか

わかるか？

…わかりません｡

飼い犬だからだ｡

私の思いどおりに
飼いならされてきたからだ｡

私は 今まで そうやって
力で押さえつけて

周りの人間を
飼いならしてきた｡

だが
言いなりになるそんな奴らを

私は… 軽蔑してる｡

この世で
君を思う最後の感情が

軽蔑でいいのか？

♬～

(柄本)社長
お客様がいらっしゃいました｡

(木野)おう 待ってたぞ｡

前に話していた
仕事の事なんだけど…｡

♬～

さて… 始めようか｡

♬～

(亮太)ノストラダムス…｡

ああっ もう クソッ！ 何番だよ!?

本当に…｡

どうした？
ああ いや あの… この中に

兄貴に決裁してもらいたい
企画書があるんですけど

ロック 開かなくて｡

ったく… 葵の奴 なんで 今どき
データじゃねえんだ｡

ああ… 俺が チェックするやつ
全部 紙にしてくれって

葵に頼んだから｡

兄貴 番号 知ってるんですか？
…うん｡

俺 やりますよ｡ 言ってください｡
いや いいよ 俺がやる｡

いやいやいや…
俺がやります…！

俺にやらせてくださいよ！
ここまで頑張ったんですから｡

何番ですか？
えっ？

…０５０５｡

おお～
兄貴の誕生日じゃないですか｡

０５０５…｡

開いた！ よっしゃ！

葵の奴 本当一途だな｡

よいしょ…｡

なんの企画書？
販促のキャンペーンです｡

｢あなたにとって○○な人を
店に連れてきてくれたら

おつまみが１品タダになりますよ｣
っていう｡

○○な人？

例えば…｡

｢あなたにとって

一番感謝している人は誰ですか？｣

俺は やっぱ 兄貴ですね｡

感謝…｡

(新の声)本当に助かった｡
いろいろ ありがとうな｡

社長！ 全部 録音しました！

あいつが お父さんのひき逃げを
自白したんです｡

｢あなたにとって

一番謝りたい人は誰ですか？｣

好きになるな｡

｢あなたにとって

出会って最高にラッキー
だった人は誰ですか？｣

ここで働かせてください｡

夢は 私がかなえてあげます｡

(亮太)｢あなたにとって

一番愛している人は誰ですか？｣

♬～

(亮太)兄貴？

《俺の答えは 全部… 葵だ》

兄貴！

死ぬほど好きです｡

これだから好きなんです｡

好きです｡ 愛してます｡

♬～

(葵の声)愛してます｡

♬～
≪(観客の拍手)

(女の子Ａ･女の子Ｂ)久しぶり～！

(女の子Ａ)大丈夫｡
(女の子Ｂ)うん｡

(男性)ただいま｡
(女性)おかえり｡

(母)ありがとうございます｡

(娘)頑張った人～？
(父)は～い！

(新婦)おばあちゃん！
(祖母)来たよ｡

♬～

＜この男は 身の丈に合うことを信条として
生きている ごく普通の人間である＞

＜そんな彼の心の中に
新しい｢家｣の姿が生まれた＞

(松坂)＜その｢家｣は完璧でなくてもいい＞
＜…と思っている＞

＜自分と同じように＞
＜家族と一緒に作る 伸び代のある…＞

＜そんな｢家｣がいい＞

＜家は 生きる場所へ＞

あっ… かわいい！

♬～

｢早く元気になれ｣

代表…｡

♬～

麻宮さん 点滴 換えますね｡

はい｡

麻宮葵さん 何号室ですか？

患者様と
どのようなご関係でしょうか？

…友達です｡

少々お待ちください｡

新さん…｡

龍二…｡

(龍二)新しい取締役の件
悪く思わないでくださいね｡

うん｡ 龍二は
自分の仕事をしただけだし｡

そう言うと思ってました｡

葵に会いに来たのか？

はい｡ 気づいたら
ここに来てました｡

今でも 葵の事が好きか？

一日も考えなかった日は
ありません｡

僕が みやべを辞めた理由
長屋を継ぎたいと思った理由

そして ＲＣを潰したい理由…

全部 葵です｡

葵に人生を懸けたくなる気持ちは
俺にもわかる｡

…えっ？

でも お前が
そんなに好きなら…

やっぱり
諦めないと駄目だよな…｡

はい？

いや どうでもいい｡
えっ？

お前に何を言われようが
構わない｡

どういう事ですか？

俺は… 葵が好きだ｡

(息を吐く音)

(ノック)

葵？

(携帯電話の振動音)

♬～

あれ… 葵は？

(携帯電話の振動音)

♬～

なんだよ これ…｡

新さん？

♬～

(車の走行音)

新さん！
龍二…｡

どういう事ですか？
葵は ここにいるんですか？

来たぞ｡

(ピアノ)

葵？

葵！

♬～

(木野)久しぶりだな｡

新｡

まだ ガキじゃないですか｡

(木野の声)大したもんだな｡
こんなとこに 店 出して｡

なんで…？

そんな顔するなよ｡ これも仕事だ｡

どこですか？ 葵は｡

(龍河)まあ そう焦んなよ｡

お前…｡

むかつく奴らが
２人そろって来やがって｡

一人で来いって言ったろ！
葵は どこだ？

もうすぐ死ぬ奴が知っても
しょうがないだろ｡

龍河…！

宮部新

まずは お前からだ｡

葵は どこだよ！

(木野)お前は動くな｡

♬～

龍二！

(銃声)

うっ… ううっ…｡

(龍二)新さん…？

♬～

〈気の向くままに 俺らしく…〉

〈結果はどうあれ
悔いのない人生〉

(龍二)新さん…！

新さん…？

〈そんな人生を生きたかった〉

♬～

(葵の声)一緒に
その夢 かなえましょう｡

(葵の声)好きです｡

愛してます 社長｡

愛してるの｡

〈俺は あの日の事 後悔してる〉

〈葵…〉

〈俺は 今 たまらなく…

会いたい〉

新さん！ 新さん!?

新さん!?

新さん！

新さん…！

見覚えのある光景だ｡

捕まえろ｡
(星川･兵藤)はい｡

(龍二)新さん！

♬～

救急です｡
人が怪我をしています｡

場所は…｡

えっと ここ…｡

あの… もしもし｡ 亮太さん！

葵が拉致されて
新さんが銃で撃たれました…｡

亮太さん…！

(兵藤)フッ！
(殴る音)

(亮太)｢もしもし｡ 龍二!?｣

｢もしもし!?｣

もしもし｡ 龍二!? おい！

♬～

(アナウンサー)｢八王子の
Ｂａｌｌ Ｒｏｏｍ 赤いピアノで

大手居酒屋チェーン
二代目みやべを運営する

株式会社ＲＣの宮部新代表が

何者かに銃で撃たれ
病院に搬送されました｣

｢警察当局は 宮部代表が

なんらかの事件に
巻き込まれたとみて

捜査を進めていますが
詳細は まだ わかっていません｣

｢現在 宮部代表は
意識不明の重体です｣

ペアン｡
はい｡

血圧下がってます｡
輸血 持ってきて！

(一同)エアジェットォ!
(寺島)おいおい ｢エアジェット｣

おまえ ホントに
こすらず30秒で 汚れ 落ちちゃうの？

(こする音)キュキュッ！

(千葉･子ども)汚れ 落ちてるよ～！
マジ!?

(千葉)お義父さん！
おん!?

｢エアジェット｣は 細か～いミストが 汚れに密着｡

そして 速効分解｡
うわ！ 汚れが溶けてる！

だから こすらず30秒で…｡

(こする音)キュキュッ！
速効キュキュッ！じゃ～ん！

それが ｢エアジェット｣

♬｢バスマジックリン｣
｢エアジェット｣！

銃で撃たれた？ 宮部新が？

(桜木)昨夜 病院に運ばれて
意識不明の重体だそうです｡

龍二を呼んでくれ｡

常務は
本日 出社しておりません｡

連絡もつかない状況です｡

何!?

♬～

痛っ…｡

えっ!?

葵!? 葵！

(龍河)起きたか？

いいニュースだ｡

｢株式会社ＲＣの代表 宮部新は
銃で撃たれ

すぐに病院に運ばれたが…

死亡した｣

…って言いたかったんだけどな
意識不明の重体だ｡

(龍二)龍河！

(たたく音)

おい 兄さんだろ？

兄さんと呼べよ この野郎｡

もういいだろ｡
葵は帰してくれ！

何が もういいんだ？

俺が長屋にいた時
最後の仕事は なんだったと思う？

お前をヘッドハンティングして
長屋に連れてくる事だった｡

ああ…｡ ハハハッ…｡

４年も ムショで
臭い飯を食わされたのは

お前がコソコソと
音声データをとったせいだった｡

元は あんたの
ひき逃げのせいだろ｡

お前は口を挟むな！

どうかしてるよ！

なんで こんな事…｡

なあ 龍二
お前 この女が そんなに大事か？

お前も新も この女が捕まったって
わかった途端

血相変えて出てきたもんな｡

龍河！

うっ…！

おい… おい！

お前さ あの時
俺に なんて言ったっけ？

んっ？

ほら ｢宮部新を死ぬほど愛してる｣
だっけ？

ハハハハハッ…！

そいつは 今 お前のせいで
死にそうになってるけどな｡

(泣き声)

どんな気分だ？
(龍二)黙れ！

(龍河)おい｡

(泣き声)

最高だよ｡

(泣き声)

そのツラ見たら 気分が晴れた｡

おい｡ こんな事して
バレないとでも思ってんのか!?

俺たちを どうするつもりだよ！

さあな｡

すぐに殺してやろうか？

(龍二)おい…｡

おい 龍河！

♬～

葵？

私を苦しめるのが目的なんだから

苦しんでるふりをすれば
いいんだよ｡

(心電図モニターの音)

♬～

(宮部信二)どうした？
しょんぼりして｡

♬～

(宮部)どうした？

父さん…｡
んっ？

会いたかった｡

ハハッ… 今朝
うちで会ったばっかりだろ｡

学校で何かあったのか？

｢何か｣…？

あっ… いや…｡

ちょっと疲れただけ｡

帰るぞ 新｡

♬～

(ドアの開く音)

(星川)兄貴！

(柄本)おい コラッ！
そこで何やってる!? てめえ！

おお… ちょっとな｡
(柄本)答えろや コラッ！

痛え！ 痛え！ ああっ…｡

お前 今 俺 蹴ったな!?
蹴ったよな!?

(操作音)

ああ… もしもし｡ 警察ですか？

今 鈴森町の…
長谷山ビルにいるんですけど

なんか… なんか
怖い人たちに絡まれて…｡

(殴る音)
(亮太)ああっ！ 痛え！

殴られました｡ ああ…！

ああっ！ 血 出てます！ 血！

すぐ来てください！ ああ…｡
助けて！ ああ～！

元ヤクザの あんたの話なんて
誰も聞かねえよ｡

俺の価値を お前が決めるな！

聞いてくれるさ｡

今は 俺

株式会社六本木クラスの
本部長だから｡

♬～

俺の価値を お前が決めるな…｡

(殴る音)
(亮太)痛え！

代表…｡

起きてよ 新｡

(宮部)友達 たくさんできたか？
うん｡

優香は ずっと仲良くしてる｡
(宮部)おお！ そうか｡

あと 高校の同級生だった桐野｡

あと 店の仲間もいる｡

ハハハッ！
随分 社交的になったんだな｡

うん｡

あっ 店の仲間っていうのは？

ああ… 亮太と りくと
あとは…｡

あれ？

んっ？ あと？

まあ とにかく たくさんいる｡

ほら 飲もうよ｡
おう｡

お前も酒が飲める年になったか｡

ハハッ…！ はい｡

ああ～！ うまい！
うまい！

♬～

亮太｡

はっ!? 何？ その顔｡
どうしたの？

大丈夫!?

大丈夫｡
ただ一方的に殴られただけ｡

一方的に!? バカじゃないの!?

はあ？ じゃあ
どうすりゃいいんだよ！

悪い癖 直せっつったの
おめえだろ？

ったく…｡

それより あの… 優香さんに
お願いしたい事あるんですけど｡

何？

(長屋)あいつは どうだ？
宮部新｡

まだ意識が戻りません｡
そうか…｡

新が銃撃されてから

龍二常務とＲＣの麻宮葵が
行方不明です｡

これには 恐らく
龍河が関わっています｡

あいつが どんなに愚かでも…
拉致？ 殺人？

あり得ない話だ｡

あいつに そんな度胸はない｡

16年前のひき逃げ事件｡

そして ４年前
会長が記者会見を行った事で

そういう事ができる人間に
なったんだと思います｡

ＲＣの本部長からです｡

♬～

(長屋)龍河！

これは 龍二常務と麻宮葵を
連れ去った人物の事務所で

撮られた
防犯カメラの映像です｡

会長が
龍河に そうさせたんです｡

これ以上 長屋の価値を
落とさないためにも

なんとかして
この事態を収拾する｡

収拾…｡

こうやって
ひき逃げ事件も収拾したんですね｡

♬～

これが 人生で初めて
自分が希望して選んだ道です｡

♬～

わかった｡

受理しよう｡

それと これは

私が 入社以来 集めてきた

長屋の不正に関するデータの
コピーです｡

脱税 裏金 癒着 賄賂…｡

何…!?

人を
恐怖と権力で押さえつけるには

限界があります｡

楠木部長…｡

会長が 今やるべき事は
事件の隠蔽ではありません｡

これ以上 事態が悪化するのを
阻止する事です｡

♬～

出ていけ｡

11年間 お世話になりました｡

失礼します｡

♬～

(ドアの開く音)

うっ…！

あっ！ ああっ！

ああ… もう 駄目だ｡

じゃあ おとなしく
ここで死ねば？

だから あんたは
代表に勝てないんだよ｡

誰でも 新さんみたいに
なれるわけじゃない｡

そうかな｡

信念を持って生きる事が
そんなに難しい事？

私は こんなとこで死ぬとか
あり得ない｡

絶対に ここを出て
代表に会いに行く｡

新さんが もし 死んじゃったら
俺は もう…｡

黙って！

あの人は絶対に助かる｡

今まで 一度も
私を失望させた事はないから｡

♬～

どこ行くの？

もう二度と
つらい夜が来ないところだよ｡

♬～

もうすぐだ｡
この橋を渡れば着く｡

♬～

代表は 前世とか来世って
あると思いますか？

えっ？ 急に何？

もし あるなら

生まれてきたくなかったって
ずっと思ってました｡

えっ？

だって 生きるのは
つらい事だから｡

今まで 随分 つらかったんだろ？

♬～

どんな時も 大丈夫

問題ないって

強がって生きてきたけど…｡

でも 本当は…

一日も
気が休まる日なんてなかった｡

父さんが恋しくて

誰かを恨みながら生きる事が
本当にきつかった｡

♬～

抱きしめてもいい？

えっ？

♬～

俺は 生まれ変わっても

父さんの息子になりたい｡

ハハハハッ…！

どうした？
子供みたいな事 言って｡

大好き！

本当に大好きだよ｡

父さんもだ｡

(葵の声)生きるのは
すごくつらいけど

私は 代表と出会って
この言葉が胸に響くんです｡

｢何度でもいい
残酷な人生よ もう一度｣｡

それじゃ 父さん｡

気をつけて｡

えっ？

俺は行かないよ｡

新…｡

デートの約束があるから｡

おお！ デートか｡

この先 つらい夜が続くとしても

俺には 俺を必要としてくれる
仲間がいて

みんなと過ごす毎日が
楽しくてしょうがないから｡

だから…｡

だから もう…

父さんには会えないけど

この気持ちを
全部 胸にしまって

俺は 生きていくよ｡

♬～

それが人生ってやつだ｡

生きてさえいれば
全部 なんて事ない｡

本当だぞ｡

♬～

なんて誇らしい息子だ｡

ハハハッ…！

これからも そうやって
自分の信念貫け 新！

はい｡

♬～

♬～

(心電図モニターの音)

新!?

兄貴！
代表！

新！ 聞こえる!? 大丈夫なの!?

(携帯電話の振動音)

はい｡

(龍河)｢父さん｣

龍二と麻宮葵は
今 僕が預かってる｡

お前 どういうつもりだ!?

(龍河)父さん 僕 ずっと…

父さんの自慢の息子に
なりたかった｡

龍河…｡

どこで間違えたんだろうね？

宮部新に初めて会った日か

それか
ひき逃げ事故を起こした日かな？

(龍河)｢ねえ ニワトリの首を
絞めた日の事 覚えてる？｣

宮部新は ただのニワトリだ｡

ニワトリや豚を食う時に
罪悪感なんて持つな｡

僕は ずっと

そうやって 自分に言い聞かせて
奮い立たせてきた｡

｢だから もう 何も怖くないよ｣

父さんのおかげだ｡

何をするつもりだ!?

もう 何もかも嫌になってさ｡

全部 終わらせるよ｡

龍河 お前…！

♬～

新…｡

♬～

(龍河)僕から 最後に
プレゼントを贈るよ｡

この男が生きてる限り
ずっと狙われる｡

葵の事が好きなんだ｡
自分のために生きていくつもり｡

(亮太)お前の息子が
人 拉致してんだぞ!?

ここまで来れたのは
仲間がいたから｡