継承と独自色、どう両立 塩尻市長に初当選の百瀬氏 山積の課題に挑む

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高台から見た塩尻市街地。20年ぶりの新リーダーが市政のかじ取りを担う=25日

 無所属新人3人の争いとなった25日投開票の塩尻市長選は、前市産業振興事業部長の百瀬敬氏(52)が初当選を果たした。今期限りで引退する小口利幸市長(71)の全面支援を受け、実質的な後継者との見方もある百瀬氏が、市政の「刷新」「改良」を打ち出した前市議2人を振り切った形。一方で百瀬氏が選挙戦で強調した「自身の市政をつくる」との言葉に期待した有権者もおり、独自カラーをどう発揮するかが問われる。20年ぶりに交代する新たなリーダーは、市周辺部の活性化や特産品の産地維持など山積する課題に挑むことになる。

 「多くの市民の方と話し、『聞く姿勢』を望まれていると実感した。皆さんの気持ちに寄り添う市政を進めたい」。25日夜、百瀬氏は選挙結果をこう受け止めた。

 百瀬氏は、今期で引退を決めた小口市長や保守系の元県議らが擁立した。小口氏は告示日の出陣式で…

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