渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

グランドマッセ

2022年09月26日 | open


オープンレストでのマッセではなく、
空中でループを作ってキューを垂直
近くまで立てて勢いよく撞き下ろす
マッセの事をグランドマッセと呼ぶ。

撞き方次第で、Uターンや虹カーブ
を描ける。




手玉単独円弧の場合と、先玉に
当ててから邪魔する玉を避けて
手玉曲線軌道で的玉に当てる場
合の二つがある。


このような配置ならば、積極的に
マッセを使う。


これなども、下のクッションに
立てキューで当ててクッション
の反発を使ってジャンプ超えさ
せる方法もあるが、マッセのほ
うが確実。


ポケット・ビリヤードではグラン
マッセを使うシーンは少ないが、
ビリヤードでは「できないショッ
ト」は例え一つとて無いほうが良
い。
玉入れだけ上手いと、視力体力の
衰えと共にプレーヤーとしては終
わる。
これは解説者の磯本氏も指摘して
るところだ。シュート力のみに
頼って技術が無いと長くプレーは
できないと彼は指摘するが、その
定理通りに超上級者は存在してい
る。
シュート力頼りの選手は年齢が
進むと消えるが、シュート力だけ
でなく技術を持つ選手は選手とし
て高齢でも第一線でプレーが可能
なのである。エフレン・レイエス
や奥村健プロが典型的な例だ。
朝ロングドロー、押しの二重回し、
切り引き、切り押し、マッセ各種。
プロならばできて当然である。
ジャンプは現在は専用キューのお
かげで初心者でもできるようにな
ったし、プロも多用する。
だが、マッセで取れば簡単に取り
切れるシーンでもセーフティに行
プロが日本人は多すぎる。
エフレンのように自在にマッセ
入れて取り切って行くのが本当の
プロの技術であるし、観客を魅了
するプレーだろう。

エフレンはマッセをごく普通に使
こなす。日本人選手はマッセが
必須のシーンであってもマッセを
しない。
多分だが、もしかすると、マッセ
のを日本のポケット選手は
きないのではなかろうか。プロ
であっても。
キャロムでは日本でもマッセがで
きない選手一人もいない。靴紐
を結ぶのと等しくプレーヤーの必
須事項だからだ。


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