ロッキード・マーチンは、スイス政府が第5世代戦闘機F-35「ライトニングII」を正式に選定したことを明らかにした。2027年から2030年の間に、36機のF-35Aが引き渡される見通し。機体以外の訓練なども含めた調達額は6兆350億スイスフラン(約881兆7530億万円)。
スイスはF-35Aを2021年6月に選定。今月19日に調達契約を締結した。スイス空軍のF/A-18C/D「ホーネット」とF-5E/F「タイガーII」などを置き換える。ロッキード・マーチンはF-35の耐用年数を約50年に設定している。
F-35Aの調達コストには機体のほか、任務別装備品、武器・弾薬、ロジスティクス・パッケージ、任務計画システム、訓練システム、初期訓練が含まれる。また、スイスの指揮統制システムへの統合費用、産業界によるサポートサービス費用、リスク額、製造国である米国のインフレ率、輸入にかかる付加価値税も含まれる。米国のFMS(対外有償軍事援助)に基づく契約で導入する。
2021年12月には、フィンランドもF-35Aを選定している。
関連リンク
Swiss Armed Forces
F-35 Lightning II
Lockheed Martin
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