小名木 善行 rss (文化)

小名木 善行

昭和31年1月生まれ。東京目黒の生まれで、静岡県浜松市出身。現在千葉県在住。国史研究家。倭塾塾長。日本の心をつたえる会代表。日本史検定講座講師&教務。平成12(2000)年まで上場会社管理職。バブル崩壊後独立。インターネットでブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。著書に『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』第1巻〜第3巻。『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』がある。なお同書は、日本図書館協会選定図書に選ばれている。

広島と長崎に投下されたのは種類の違う原爆だった《後編》

■広島と長崎に投下されたのは種類の違う原爆だった《前編》

 これに対しもう片方の国は、政治権力が原爆という名のきわめて非人道的な核爆弾を使用することを見事に制止し、戦争が核の撃ち合いに至る愚かを未然に防ぐことができた。このことが持つ意味と凄みを、私達はもっと明確に認識していくべきです。

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広島と長崎に投下されたのは種類の違う原爆だった《前編》

 原爆投下は、その残虐性、大量殺戮性、無辜の市民に対するはなはだしい虐殺行為として、チェルノブイリやフクシマ原発どころではない、人類史上最悪の出来事として記憶されるべき事柄です。 この核爆弾投下によって、広島では20万人の市民が犠牲になり、長崎では14万9000人の市民が犠牲になりました。 しかもただ死んだだけでなく、原爆の熱戦を浴びて、その何倍もの多くの人が、苦しみ続けました。

 だから相手国を恨むとか、どこぞの国のように賠償だと騒ぐとか、それをいつまでも引きずるとかいうことはすべきことではありません。犠牲になられた方々も、そんなことは誰も希望していないと思います。それよりも、二度とこのような悲惨が起こらないようにすること。そのことこそが、犠牲になられた方々の唯一最大の望みであるものと思います。

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深くて温かい日本古来の『結び』の知恵

縄文の女神像に象徴されるように、日本人は1万年以上もの昔から、女性にある種の神秘を感じ、女性を大切にしてきました。 男女とも互いに対等であり、互いの違いや役割をきちんと踏まえて、お互いにできることを相手のために精一杯こなしていこうとしてきました。 日本人は、そうやって家庭や村や国としての共同体を営んできました。 これが「結び」です。 日本人の知恵は、はるかに深くて温かなものなのです。

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義和団事件と大陸出兵

誰しも子や孫を持ってみたらわかることですが、子や孫の幸せを願わない父母や祖父母なんてこの世にいません。
まして個人主義などといういかがわしいものがまだ存在せず、人が共同体として生きることが当然とされていた少し前までのでは、常に誰に対してもどこに対しても、愛し愛され、ともに平和を守ってより良い時代を築きたいというという意思は、国民共通の意思であり覚悟でさえありました。 そんな日本は戦前まで、中国大陸に兵を出していました。だから日本は中国を侵略したのだという人がいます。 とんでもない言いがかりです。

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西洋の傭兵、日本の武士

明治時代になってからも、日本人男子の体躯は、ドイツ人の女性のレベルでした。 ところが、そんな小柄で痩せていた日本人が、2キロの重さのある両刀を常時腰に下げ、60キロもある米俵(こめだわら)を一日中軽々と担いだりしていました。 いまでは、コンクリートの袋は、1袋25kgですが、これを一日中、上げ下ろしをするのは、体格の良い白系、黒系外国人労働者であっても、息があがるのだそうです。 ところが一昔前までの日本ではコンクリートの袋は1袋(こうかいて「いったい」と読みます)50kgで、それを昔の人は2〜3袋軽々と担いで手足業で一日中上げ下ろしをしても平気でした。 どうしてこのようなことができたのかというと、実は力の使い方にあるのだそうです。

歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。

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端午の節句

昔も今も変わらぬ心。 そして今の日本が政治上も教育上も取り戻さなければならない心。 それは、「民衆こそが『おほみたから』である」という、日本古来の伝統的思想です。

歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。

光陰矢の如し。 はやいもので、もう今日から5月ですね。 年々、過ぎた時間はとても速く感じます。

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なぜ神話を学ぶのか

 日本神話にある「因幡の白兎」。有名な物語ですが、原文を読むと、ワニは「和迩」と書いてあります。ウサギは「菟」と書いてあります。 和迩は、和迩船といって、大昔の船舶のことです。「菟」は、草かんむりです。草かんむりであるということは、動物ではなく、この漢字が意味するのは植物です。

歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。

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日本の識者なら日本の国益を

 何も難しいことを申し上げているのではありません。日本のメディアなら、日本の学識者なら、日本の国益を、まずは優先して考えろ、と申し上げているだけです。

 歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに、小名木善行です。

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チャイナ式「巨頭会談」を実際の事例に学ぶ

 国や民族によって、価値観とか行動原理はまったく異なります。 個人の場合には、良い人柄であったとしても、組織・団体などの集団行動の指揮になると、その特性はたいへん露骨なものになります。 ここでは、歴史上に実際にあった「巨頭会談」とその結果を通じて、国際社会の非情さを考えてみたいと思います。これは必読です。

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日本古来の『結び』の知恵と縄文文明

 信用とは、確かなものと信じれるものをいいます。ひらたく言ったら、約束を守るのが信用です。そしてその信用が、世界中でもっともあるのが、日本です。日本は対立よりも、結びを大切にします。その精神は、縄文由来の精神性です。

 拙著新刊の『縄文文明』から、一部拙文の「日本古来の『結び』の知恵」をご紹介します。文はまだまだ続きますので、これはほんの一節です。

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洪思翊中将と民族の誇り

 人は成長することができる生き物です。同様に人種も国家も成長することができるものと思います。民族の誇りというものは、差別されたの強制連行されたの創氏改名を強要されたのと、ありもしないでっちあげで相手を非難したり中傷したりしたら生まれるというものではありません。立派に生きた先人たちに学び、自らも立派に生きようと努力するところに、本当の誇りが芽生え、育まれるのです。

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信用と信頼

 日本の円は、世界で最も信頼され、信用される通貨です。 けれど日本の政治は、世界で最も信用がなく、信頼されない政治です。 これを変えていかなければ、日本の未来はない。

 以前、サウスコリアが、日本で言う最高裁で、日韓請求権協定で過去の問題は解決済みとなっているにも関わらず、その後も日本の賠償責任はあるという判決を出して、世界中の失笑を買いました。国際条約や国際協定は、国と国との約束事です。したがって当然、国内法より優先します。

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国家生存のために必要なこと

歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。  はじめに申し上げておきますが、私は戦争には絶対反対です。戦争をすべきでないと思っていますし、かねがねそのように主張させていただいています。

 ロシアによるウクライナの原発制圧が世界的な問題となっています。事の良し悪しの議論はさておいて、日本にも原発があります。

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不良校が進学校に変わるとき

 日本の強さは、政治力の強さでもなければ、経済力の強さでもありません。庶民の誠実さこそが、日本の強さです。その庶民の底力を取り戻す。それが、回り道に見えて、最も近道なのだと、これは確信ある私の行動原理です。

 「憂国」という言葉があります。国を憂(うれ)うという意味の言葉です。もちろん大切な言葉です。ただし、現状の日本においては、すこし割り引いて考える(言葉を使う)必要があります。

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霊(ひ)に正直に生きる

他人様がどうのこうのではない。自分で自分を律して、生涯をまっとうする。それしかできないのだから、そのように生きる。それが、霊(ひ)に正直に生きるということです。

 昔からよく言われる言葉に、「体斜めなら、影斜めなり」 という言葉があります。

 これはとても重要な言葉で、自分ではまっすぐのつもりでいても、知らず識らずのうちに曲がり、ゆがんでしまっているということは、よくあるものです。

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GHQの「日本無力化政策」を阻止した日本男児…国井善弥

 この事実は、米軍の間に、衝撃とともに伝えられました。そして米軍の間に、「日本剣道は、失うにはあまりにももったいない」という機運をもたらしました。そしてそのことが、後年、日本武道の復活となって、いまの剣道の存続につながります。

 戦後の一時期、GHQは、柔道や剣道、弓道などを全面的に禁止しました。理由は、それらが日本精神を形づくるものだから、です。

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漢字の筆順教育が日本をダメにする

 かつての日本人がとてつもなく優秀だった理由のひとつが、漢字教育にあります。なぜなら漢字の持つ象形性は、子供の抽象化、概念化する能力、推理力、主体性、読書力を拓くものだからです。実際、昔ながらの漢字教育で、幼児の知能指数が漢字学習で100から130にも伸びたという報告もあります。  ところが戦後教育は、当用漢字や常用漢字によって漢字の持つ象形性を奪い、さらにこれに輪をかけたようにでたらめな筆順を子供達に強制することで、より一層、子供達の目のみならず、日本人全体から漢字から得られるべき抽象化、概念化する能力、推理力、主体性、読書力を奪ってしまっています。

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マッカーサーを心服させた昭和天皇

 マッカーサーは 「天皇とはこのようなものでありましたか! 天皇とはこのようなものでありましたか!」 と、二度この言葉を繰り返しました。そして、「私も、日本人に生まれたかったです。 陛下、ご不自由でございましょう。私に出来ますことがあれば、 何なりとお申しつけ下さい」と。

 昭和二十年(1945)九月二十七日のことです。昭和天皇が一人の通訳だけを連れてマッカーサーのもとを訪れました。「ついに天皇をつかまえるときが来た!」事前に連絡を受けていたマッカーサーは二個師団の兵力の待機を命じました。この時点で陛下をどのようにするのかGHQの中でも議論が交わされていました。方針は大きく分けて三つありました。

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天皇の四方拝

四方拝では、今上陛下が神々に、 「これらの厄災が、まっさきにまず我が身に振りかかるようにしてください」と祈られているのです。 その四方拝が、皇居において元旦の早朝に行われたあと、夜が明けると、一般の民衆(臣民)が、氏神様に初詣に行きます。 天皇がすべての厄災をお引き受けくださったあとなのです。 ですから、人々に残るのは「良いこと」だけです。 このため新年の参拝のことを、「拝み参らせる=参拝」ではなく、「初詣(はつもうで)」と呼ぶのです。

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ライト兄弟より早く飛行機を飛ばした日本人

歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに、小名木善行です。

 世界初の有人飛行といえばライト兄弟が有名です。ライト兄弟が飛行を成功させたのは、明治36(1903)年12月17日です。ところが我が国では、なぜか4月29日が「飛行機の日」とされています。なぜでしょうか。今日は、このお話を書いてみたいと思います。

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白木屋火災事件と情報化社会

歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。

 12月16日は、昭和7年(1932年)に、東京日本橋の白木屋(しろきや)で火災があった日です。 午前9時過ぎに4階の玩具売場から出火し、地上8階の建物の4階から8階までが全焼して、午後12時過ぎにようやく鎮火しました。この火災が、我が国における高層建築物火災の最初の事例となりました。

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教科書にないマレー沖海戦の真実

 歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。

 12月10日は、マレー沖海戦があった日です。この海戦は、大東亜戦争開戦の2日後である1941年12月10日にマレー半島東方沖で、日本海軍の航空部隊(一式陸攻、九六式陸攻)と、大英帝国東洋艦隊の間で行われた海戦です。

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法より慣習が優先する国とは

 日本の持つ道徳性を堂々と日本国内にとりもどし、むしろ世界中の善良な人々をその日本的な道徳や価値観、そして慣習にまきこんでいく。 それこそが日本企業を強くするし、かつまた日本社会を安定させるのです。 「法律の抜け穴集」みたいな本が売れたり、ネットページのアクセスが増えるような社会ではだめなのです。

 以前、イシキカイカク大学の開講式で、危機管理専門コンサルタントの平塚俊樹(ひらつか としき)先生から、気になるお話がありました。

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