コロナ「みなし入院」対象外 来週から給付金支払われず…「聞いてない」問い合わせも[2022/09/23 11:38]
26日から新型コロナに感染した時に、保険会社から受け取れる保険金が大きく変わります。契約者からは「納得できない」という声も上がっています。
■「みなし入院」対象外 給付金支払われず
東京・中央区にある保険を取り扱っている総合代理店では、コロナ保険の対象の見直しの日が迫っていることで今、問い合わせの電話が相次いでいるといいます。
自宅療養の「みなし入院」でも支払われていた入院給付金の見直し。現場は、対応に追われています。
「ほけんの窓口」銀座支店・佐々木実希支店長:「みなし入院の部分(給付)は終了しましたというところの、説明をさせて頂く時に、『そんなの聞いてない』というのは、結構多いんじゃないかなと思っています」
今後、保険金給付の対象は、65歳以上の高齢者や入院患者、新型コロナの投薬治療を受けた患者、妊婦に限定されます。
■「みなし入院」支払い額 膨大に膨れ上がる
なぜ、突然給付対象が縮小されたのでしょうか。その理由の一つとみられるのが…。
医療保険の契約者に新型コロナ関連で支払われた入院給付金。去年の1月から見ても、支払い額が膨大に膨れ上がっています。このうち、みなし入院の人に支払われたものを見てみると、90%以上を占めています。
さらに、こんな現象も起こっています。
実は今、医療保険に新規加入しても、給付される金額の上限が目減りしているというのです。これも、みなし入院への膨大な支払いが関係しているのでしょうか。
佐々木支店長:「一回で入院された時に、40万円降りますよとなっていたのが、上限は20万円に変更させて下さいとか、半分になってしまうので。医療保険の部分でも、そういうふうに影響は出ているのかと感じる」
■納得できない事情「共働き家庭は死活問題」
しかし、その一方で、給付金が受け取れなくなる保険の契約者は、納得できない事情があるといいます。
先月、保険を更新したばかりの男性は、次のように話します。
医療保険契約者・自営業(49):「保険が給与補償みたいになっている方も、大勢いると思うんですよね。特に、夫婦で片方が陽性で、片方は濃厚接触で、両方とも働きに出られなくなっちゃったとか。そういう家庭にとっては、非常に死活問題になってくる」
■25日までに陽性 26日以降に請求で給付金OK
自営業は、休業した分だけ収入が全く入って来なくなります。この男性の場合、7日間の休業で、月の収入は20万円ほどなくなってしまうといいます。
自営業:「感染症の分類を見直すところまで行っていない状況のなかで、こういった形で保険だけ見直されてしまうと、ちょっとあまりにも急ですし。矛盾が色んなところにある」
25日までに陽性となった人については、26日以降に請求しても、給付金は支払われるということです。
(「グッド!モーニング」2022年9月23日放送分より)
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