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24日午前0時55分ごろ、広島市中区江波沖町のマルハニチロ広島工場の従業員から「調理器具から出火し、初期消火が困難」と119番があった。市消防局によると、建物が激しく燃えた。午前11時時点でも鎮火しておらず、白煙が立ち上っている。広島中央署によると、工場内に出火当時いた約50人は全員無事で、けが人はいないという。
現場は同区の平和記念公園から南西約4キロの工場地帯。市消防局などによると、工場は当時稼働中で、建物の西側から火が上がり、燃え広がった。マルハニチロの敷地外への延焼はないという。
工場からは時折、「バン、バン」という爆発音も聞こえた。工場を見渡す岸壁には近隣住民が詰めかけ、一時騒然となった。近くの男性(62)は「サイレンが鳴ったので外に出ると、爆発音がして炎が上がっていた。ここまでの火事は初めて」と心配そうに見ていた。
マルハニチロ広報課によると、工場では、肉製品などの冷凍食品を製造しており、出火元とみられるのは商品を揚げる製造ラインという。同社は「損害は確認中。商品の在庫はあり、流通にすぐに影響は出ない。周辺住民の皆さんに心配や不安をおかけし申し訳ない」としている。
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