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東大、メタバース工学部開講 ソニーGやリクルートと

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岡島礼奈さんの投稿岡島礼奈

東京大学は23日、工学の教育プラットフォーム「メタバース工学部」を開講した。ソニーグループリクルートなど6社と連携しており、同日開催した仮想空間「メタバース」上での式典では、東大や企業の関係者らがアバター(分身)で講演した。産学が一体となり、デジタルトランスフォーメーション(DX)を担う人材を育てる。

メタバース上の式典では、アバター姿の東大の染谷隆夫工学部長が「メタバース工学部は中高生や社会人を含む意欲あるすべての人にとっての学びの場だ」とあいさつ。リクルートの柏村美生執行役員は「キャリア形成の支援などを通じ、工学分野のダイバーシティーに取り組む」と話した。

ソニーGの安部和志執行役専務は「様々な制約が除かれるメタバースに大きな可能性を感じる」と述べた。

メタバース工学部では、東大の研究者らが教員となり、中高生向けにオンラインなどで工学の魅力を伝える。メタバース空間の作成のほか、飛行機タイプのドローンの製作、未来の原子力発電のデザインなどの演習を実施する。

大学で工学を学んだ後の就職先といったキャリア形成に関する情報を発信するサイトも構築する。社会人向けには人工知能(AI)や次世代通信など4つのコースを用意する。

リクルートは情報発信サイトの構築、ソニーGはテクノロジーの知識を持つ女性人材の育成などを支援する。同学部には丸井グループ三菱電機DMG森精機、鹿島も協力しており、三菱電機は社会人向け講座に社員を派遣し、AIなどの先端技術を持つ人材を増やす。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

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  • 岡島礼奈のアバター
    岡島礼奈ALE 代表取締役CEO
    ひとこと解説

    メタバース工学を学ぶのではなくメタバースで工学部という取り組み。 物理的な制約から大学に通いにくい人々に開かれていく世界観に非常に興味がそそられる。また、アカデミアと産業界の接続が連続でないことが取りざたされることが多いが、この取り組みには6社の民間企業も入っており、社会人向け講座も行われることから、アカデミアと産業界がシームレスにつながっていく例ともなりそうだ。

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