旭区版 掲載号:2012年4月12日号
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4月1日に旭消防署長に就任した 高坂 哲也さん 大和市在住 52歳

思考めぐらせ、防火誓う

 ○…旭区での勤務は今回で2回目。初めて来たのは11年前で、若葉台出張所の所長を務めていた。「建物ができたり変化はあるが、雰囲気はあのころのまま」と懐かしむ。旭消防署長に就任してから若葉台へあいさつに訪れたとき、消防団員で何人か懐かしい顔も見つけた。昔を知る心強い仲間とともに、新天地で気持ち新たに「防火」を誓う。

 ○…「一年間を振り返ったときに、『いい仕事したな』と思えるような仕事を」。就任直後、職員にそう呼びかけた。それぞれが技術や意識を高めることで、消防署に最も求められる団結力の向上につながるのだという。昨年の区内の火災件数は過去10年間で最多を記録した。「火災の後の喪失感は計り知れない」。何度も現場を見てきたからこそ、わかる感情だ。「ますは火災を起こさない」。その基本を順守するためにも、団結力を養うことは不可欠だ。

 ○…署長職は今回が初めて。前任は消防局の予防課長。当時は火災警報器の義務化に向けて、普及活動を進めていた。一昨年の7月から12月にかけて市内で実施された戸別訪問もその一環で、自身も汗を流しながら呼びかけた。「1軒ずつローラーで回るから、相当大変だったと思う。みんな本当に頑張ってくれた」。その成果もあり、昨年7月には市内の普及率は74%を達成した。しかし、区内では約30%が未設置。今後は広報活動だけでなく、「取り付け支援」など具体策を模索しているようだ。

 ○…せっかちな性格で、常に仕事は早めの処理を心がけ、先々のことに思考をめぐらす。そんなフル回転の頭を癒すのは、趣味の渓流釣り。自然に囲まれるのは、緊張感に包まれた体も癒してくれるという。現在、考えているのは「共助」の重要性。「防火指導においても、消防だけでは限界がある。地域やマスメディア、関係機関などが一丸となり、防災力を上げるのが要」。地域でチームとなり「安心・安全のまち」を目指す。
 

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