静岡県掛川市の無職・青野圭被告(28)は、おととし7月、愛知県豊橋市で、時速およそ130キロまで加速した車で、田原市の警備員・夏目喜生さんをはねて殺害し、草刈りをしていた作業員2人に大けがをさせた、殺人と殺人未遂などの罪に問われています。

青野被告は、逮捕時に「神になりたかった」と供述していましたが、裁判では殺意を否認していました。
3日の判決で、名古屋地方裁判所岡崎支部の村瀬賢裕裁判長は、車の暴走を「悪質で危険な行為」と指摘したうえで、「強い殺意はなく、人が死んでも構わないというものだった」と判断し、懲役30年の求刑に対し、懲役20年の判決を言い渡しました。

判決の言い渡しを真っすぐ前を見つめて聞いていた青野被告。
弁護側は「控訴するかは本人と相談して決める」とコメントしています。