去年開催された『ポケモンGOフェス』はナイアンティックにとっては大惨事に終わった。同社は『フェス』の参加者からの集団訴訟を解決するため、合計約160万米ドルを支払った。
ゲームの度重なるクラッシュや、ほとんどのプレイヤーがアプリを起動できないなど、イベントは最初から問題に悩まされ続けた。当時会場で参加していたIGNライターのAndrew Goldfarbも、アプリを起動することは叶わなかった。
『フェス』の大失敗を受け、ナイアンティックは『フェス』の参加者への返金として100米ドル相当のポケコインを配布したほか、謝罪を行った。その中で同社の広報担当者は、スタッフたちも現場の状況に”震え上がっていた”と説明した。
同社は問題解決のために努力や謝罪を行ったものの、参加者側は満足していなかった。今回の問題で被害を受けた当事者たちは旅費の返済も同社に求め、去年の7月には出費に対する返済を求める訴訟が起こされた。
TechCrunchが報じたところによれば、ナイアンティックは157万5000米ドルを払うことで訴訟を解決させた。これには被害をこうむった2万人の参加者の旅費、宿泊費、カーレンタル費、その他費用などが含まれているという。
シカゴ裁判所が発表した、訴訟に関する書類によれば、これにはいくつかの条件が存在するようだ。返済を受け取るには、イベント当日にアプリを通してチェックインしていた必要があり、また合計金額107米ドル以上のレシートが必要とのこと。
『GOフェス』参加者に返済された後に残った返済金に関しては、Illinois Bar foundationと、子供の健康促進を目的としたマラソンイベントを主催しているNPO団体のChicago Runの、2つの団体で分割される。