渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

クシタニカフェ オリジナル・マグカップ

2022年09月23日 | open
 


今夏、走り仲間がサクッと単独で
阿蘇まで走って土産にこれくれた。
レザーウエアの老舗クシタニの
カフェのマグカップだ。

でけえ!と思ったがそれは錯覚。
普通のマグカップと容量は同じだ。
ただ、スープカップのように飲み
口が広い。
視覚的な錯覚で大きいように感じ
るが、ごく普通の量。
なかなかカッチョいい感じのカップ
だ。



私のレーシングウエアがクシタニ
製だった。80年代初期に羽田店で
オーダーした。当時オーダーで
25万円程だった。70年代のMT125
時代はカドヤのツナギを着ていた。
(TZが途切れた時期でヤマハ系

チームでもファクトリー以外は
125は皆ホンダMTに乗っていた)
80年代時にはタカイで作りたかった
が、大人気すぎてオーダー待ちに
時間かかるのと、クシタニ羽田店の
店長と懇意だったのでチームメート
と共にクシタニにした。

別に着ていた峠用はコース用のワン
ピースとは異なるセパレート物だっ
た。まだスライダーが無く膝横は
ガムテープの厚貼りがスタンダード
の頃。コース用でさえスライダーは
無かった。コースもガムテだ。
ケニーやフレディもガムテだった。
ズタボロのサーキットの亡霊だった

頃の80年代物クシタニは今もあるが、
体形が変わって全く以て着れない(笑)。
造りはもろに鎧。鉄パイプでの打撃
を腕で受け止めても腕大丈夫なの
では?という程。
おかげで、コースでは転びマンだっ
たが、たまたま偶然、命はこんにち
まで繋げた。
レーシングウエアが21世紀の現在
でも革限定レギュレーションである
のには意味があると痛感する。

全日本のGPクラス1クラスのエン
トリーが500台、4耐エントリーは
1500台3000人とか、今の時代では
想像もつかない事だろう。
8耐には18万人が詰めかけていた。
日本は空前絶後のロードレースの
突風が吹きまくっていた時代だった。
そして、私のようなサーキットの
亡霊だらけだった時代だ。予選
タイム1秒の間に数百台(笑)。
多くのプライベーターたちが浮浪者
のようなボロボロのツナギを着てい
た。それらは「亡霊」と呼ばれた。

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