渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

キュー切れ撞球法

2022年09月21日 | open
 

キュー切れ打法というか撞球法。
これは手の中(うち)の緩めと締め
に尽きる。
 
バックスイングでのこの手の緩め
が極めて大切。
テイクバックでの手とキューの
位置関係と、撞き出しの瞬間は
その保持具合を可変させる。
固定の手のまま振り子突きはしな
い。
キューを握り締めたままでは全く
100%冴えたキュー切れは発生さ
せられない。これは日本刀の斬撃
も1億%同じ。


緩めた状態だが、左右にはぐら
つかせない。垂直ラインから
左右のブレは発生させない。
前後方向に緩める。日本刀の操
刀と全く同じ。


撞き出しで手の中を軽く絞り込む。
この際にキューが回転しないよう
に撞き出す。これも日本刀と同じ。
絞りでなく握り込むと指の物理的
原理から刀は回転して刃筋が狂う。
刀を曲げたり畳表さえ切れない人
たちは握り込みをやっているから
だ。

手玉にタップがヒットして離れて
以降は、どんなに身体が動こうと
も手が回転しようとも構わない。
ヒットの瞬間がどうであるかが
大切。

このキュー切れの原理は、大昔
からのビリヤードのセオリーだ。
超初心者、入門者向けの初歩セ
オリーで、斯界では大昔から説
かれて来た撞球の基本技法だ。
 
最近、キューを握り込んだまま
とか、手とキューに隙間を空け
るなとか、大嘘を教えてる自称
コーチなるレッスンプロ再登録
者がいたりする。
日本で未定着のスヌーカー用語を
プールにも宛てはめてやたら横文
字を並べて洋行帰りを気取って
いるが、着帽したままビリヤ
ード
を指導しようとしたり、
非礼失礼
無礼のナンセンス
極みだ。
教えている内実も嘘なら、その
礼儀作法も嘘。ニセモノ。
プレーヤーは、真実と現実を見
抜かないとならない。
 
虚実の見極めは、剣理追求の道
と通じる。しかも必須要諦とし
てそれはある。
撞球者は剣士と同じく撞球士で
あらんとするならば、剣理と
じ道筋の見極めが非常に重要
なってくる。
YouTubeの再生回数が多いのが
正義正当正論の体現者ではない。
中にはスロウの原理を丸無視の
まま「指導」をしているプロも
動画配信者にはいる。
虚実の見極め大切。

理(ことわり)は不朽不変の力を
持つという宇宙の定理がある。
人では抗えない、物理的な法則
がある。
それを覆そうとするのは、極め
て愚かな事だ。
持った物を離せば落ちる。
それは天の理だ。
そうした、天の理の中で、いかに
活力ある動きをするのかがスポー
ツや武芸の技法のコア部分なの
である。

この記事についてブログを書く
« キュー切れの秘訣 | トップ | 永別 »