2番目の女に対してヤキモチを焼くのは最初だけ
そこからは翔太さんは積極的に歩美さんを誘ってきます。周囲には内緒にしていたものの、不倫の雰囲気は隠し切れないものがあります。2人のただならぬ雰囲気に焦ったのか、1歳下の同僚の男性が、歩美さんを口説いてきたと言います。その告白に対して翔太さんはヤキモチを焼いてきたとか。
「翔太さんとの関係は最初から2番目でいいですよと言って始まったものなので、誘われてる度にいいように使われている感が否めなくて。遊びなんだ、体の関係だけなんだと思うと、自分がどんどん惨めに、何の価値もない存在になっていく感覚がありました。
でも、その同僚が誘ってくるようになってからは変わりました。私は彼のことを何とも思っていなかったんですが、翔太さんに伝えるとヤキモチをちゃんと焼いてくれて。私にも少なからず好きな気持ちがあるんだって嬉しかったんです」
歩美さんは同僚男性の存在を逐一翔太さんに伝え、ヤキモチを煽るように。翔太さんはいつもヤキモチを焼いてくれたそうですが、陰で転職活動を行っていて、ある日急に会社からいなくなってしまいます。
「転職については一切相談されてなくて、そのときに一度フラれています。私があんなにヤキモチを焼いてくれていたのに、好きじゃなかったの?と聞いたら『最後のほうは喜ぶと思って演技だった』って。『俺に何を求めているの?何もできないよ』とも言われました。そこでちゃんと終われば良かったものの、私はまだ全然好きだったので『一緒にいてくれるだけでいい』とすがってしまったんですよね…。その場で、はいじゃあ今から一人ね、っていう感じがどうしても受け入れられなくて」
翔太さんは今はフリーの編集者として多方面で活躍しており、コロナ禍もあって会えるのは月に1~2度になってしまっているとか。それでもまだマシだと歩美さんは言います。
「このコロナ禍で“完全に一人”になるのが怖かったから。誰かとまだつながっているというものが欲しいんです。同僚男性はまだ一緒に働いているけれどなんの進展もありませんし、進展も望んでいません。そう思うと、やっぱり翔太さんのことが好きなんですよね。
翔太さんの気持ちを確かめるための第三者だったのに、今はその第三者によって自分の気持ちに気づかされています…」