海外で一足先にリリースされたスマートフォンアプリ「Pokémon GO」。わずか4日間で売上が14億円突破と報告されるなど、その人気には凄まじいものがあるが、そのゲームとしての評価はどうなのだろうか?IGN USに早速レビュー(英語)が掲載されたので、内容をご紹介したい。
「少なくとも短い期間で言えば、『Pokémon GO』は社会的現象になったと言える。サンフランシスコ・ベイエリアのどこに行っても、プレイしている人が見つかるし、Twitterは『Pokémon GO』のスクリーンショットだらけだ。しかし『Pokémon GO』は懐かしさという不安定な土台の上に立てられた危なっかしいトランプタワーだ。ゲームデザインのほんどは薄っぺらなRPGで、誰でもプレイできる反面、完全に平凡だ。トレーナーのレベルとポケモンのCP(コンバットポイント)の関係性はわかりにくいし、ジムバトルは単純なタップ操作でしかない。バトルの勝敗はいつもCPの大小で決まり、ポケモンのタイプや相性すらほとんど意味がないようだ。またアプリそのものも動作が悪くパフォーマンスが安定していない。
しかし『Pokémon GO』がなんとかやっていけているのは、いくつかの重要な要素のおかげだ。ポケモンを進化させるためには、何匹も同じポケモンを捕まえる必要があり、全種類のポケモンが見たいという思いと、捕まえたポケモンを進化させたいという気持ちが、スマートフォンを手に歩き続けるモチベーションになった。『例えバトルが退屈だったとしても、ジムを守るために強いポケモンを手に入れたい』 そう思って外に出ると、同じく『Pokémon GO』をプレイしている人々に出会う。これが本当に面白い。
しかしゲームデザインに深みがないせいで人々が興味を失い始め、ポケモンを現実世界で発見できるという新鮮さが薄れていったときには、プレイヤー同士の繋がりは崩れ、魔法は解けてしまうだろう。コミュニティを維持するためには、トレーディングやスコアボードといったもっと多くの機能が必要なのは明らかだ。これについてはナイアンティックが現在取り組んでいるので、上手くいけば現在の勢いを維持できるかもしれない。花火のように一瞬の人気になるかもしれないが、今一番ホットなコミュニティの一員になるのはエキサイティングであることは間違いない」
どう思われただろうか?日本では未配信となっている『Pokémon GO』だが、IGN Japanでもリリース後に独自のレビューを掲載する予定だ。それまでの間、「『Pokémon GO』でまずやるべき6つのこと」を読んで準備しよう。