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広島カープへの“ネットヤジ”で被爆者差別 「許せない」球団OB、被爆者団体が強い怒り

[ 2022年9月18日 05:30 ]

ツイッターに投稿された、被爆者差別などに当たる造語「ケロカス」
Photo By 共同

 プロ野球・広島を中傷・批判する際に、被爆者差別や地域差別に当たる言葉がインターネット上で日常的に使われていることが17日、分かった。広島が原爆の被害に遭ったことからケロイドとカスを組み合わせたとみられる「ケロカス」という言葉で、球団OBや被爆者からも「許せない。放置はいけない」と対策を求める声が上がる。

 試合内容が話題になった日などは、SNSや掲示板で「ケロカスは黙れ」「ケロカス弱すぎ」などの書き込みが目立っており、中には「ケロカスって朝鮮の臭いがする」と民族差別と組み合わせた投稿も散見されていた。

 広島の元投手、安仁屋宗八さん(78)は「絶対に使っちゃいけない言葉。侮辱だ」と強い憤り。広島被爆者団体連絡会議の田中聡司事務局長(78)も「面白がって使っているんだろうが、明確に差別だ。見過ごしたら差別がはびこる」と指摘。「ケロイドがあった被爆者は本当に苦労された。結婚差別や就職差別もあった」と説明した。

 広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長(77)も「被爆者にとって嫌な言葉で、広島全体に向けての差別でもある」と批判。「受け取る人が一生忘れられない言葉であれば、差別だ」とした。

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