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おかしな転生 作者:古流 望

第33章 蜜蝋は未来を照らす

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383話 国軍紹介

 モルテールン領ザースデンの郊外。

 土地だけは無駄に有り余っているモルテールン領の、だだっ広い荒野。いや草原に、大勢の人間が集まっていた。

 彼らはモルテールン領の領軍である。

 元々は自警団や傭兵であった者たちが常時雇用の兵士となっていて、いつもは訓練や治安維持を行っている正規軍だ。

 彼らの眼前には、守るべきモルテールン領の大地が広がっている。

 

 かつては草もまともに生えない土地であったモルテールン領も、近年は雨量にも恵まれ、翻って草木の侵略が悩みの種になりつつある。

 緑地化に悩まされる砂丘のような話だ。

 元々植物の植生の乏しい土地に草が生える場合、最初に生えるのは生命力の強い植物。例えば、ミントや紫蘇のように繁殖力が出鱈目な草が繁茂する。

 これだけならまだ利用価値も有ろうが、放置したままであればそれしか生えないで他の植物の生育を邪魔するということ。或いは、特定の病害虫が少し流行っただけで全て全滅し、砂漠に逆戻りというリスクも無視できない。

 豊かで強靭な大地を作ろうと思えば、より多くの植物が多種多様に生育しているべきである。

 多様な植生が好ましいということで、家畜の計画的放牧を行う。モルテールン家で導入された試みだ。家畜による環境圧力と、適度の移動による回復。そして、耕作による土壌改良と、休養。これらを繰り返す輪作で、モルテールン領内の目ぼしい土地はかなり豊かになってきたのだ。

 目下、皆が集まる場所は休耕地。先年までは広大な麦畑であった場所だ。

 くるぶし程までに伸びている草に足をくすぐられつつ、集まった者たちは静かに姿勢を伸ばして立っていた。


 「一同傾注」


 集まった集団の前。

 一段高い箱の上に乗ったペイスが、号令をかけた。傾注の掛け声の通り、一斉にペイスに注目する兵士たち。

 注目を一身に浴びつつ、ぐるりと見回して訓練の行き届いている様子に満足するペイス。


 「今回、諸君らを呼集したのは他でもありません。これから、モルテールン領の未来の為に、ひいては神王国の将来の為になる、大きな作戦に参加してもらう為です」


 皆が皆、しわぶき一つ上げずにペイスの言葉に聞きいる。


 「作戦とは魔の森偵察です。前回、前々回と参加した者も居るのであれば、概要は今更語るまでも無いでしょう」


 魔の森は、広大というのも烏滸がましいほどに巨大な、恐らくは森と思われる場所。

 恐らくと言われるのは、外延部はともかく中まで詳しく調査されたことが無いからだ。ぐるりと一周、全てが森であり、その中も恐らく森である、と思われている。

 魔法による偵察も容易ではなく、空からの偵察も完璧に出来ているとは言い難い。以前、ボンビーノ家の魔法使いが鳥による偵察を試みた。しかし、そのことごとくが途中で失敗。鳥が何かに襲われたのか、或いは魔法を許さない領域の様なものが有るのか、はたまた未知の要因があるのか。一切が不明。他の魔法も似たり寄ったりであり、物理的にも目視出来る様なものでないため、恐らく森と思われる、というのがより正確な表現になる。

 実はドーナツ状になっていて、中心部には巨大な海が有る、などという可能性だってゼロではない。

 森の広さは一国を収めても余るほどに広大。

 ぐるりと外周を移動するにも、馬車でひと月や二月はざらにかかる。


 この森、元々は王家直轄領であったものを、モルテールン家に下賜された。

 今はモルテールン家の持ち物であり、所有物。どうしようとモルテールン家の勝手である。本来であれば、将来何かに使えるかもしれないと手付かずで置いておいても良い。森は資源の宝庫なので、ありのまま残しておくのも十分意義深いだろう。

 採掘にコストがかかり過ぎる不採算な資源を無理に採掘せず、将来何かあった時の為に管理だけしておく考え方に近しい。


 ところが、将来の為に安置だなどと言っていられない事情が発生した。

 この魔の森の中から、一匹の巨大怪獣が現れたからだ。

 大龍。

 伝説にも謳われ、実在すら疑われていた存在が魔の森からまろび出て、周辺の土地を大いに荒らした。ペイスの活躍が無ければ、もしかしたら今頃は神王国など綺麗さっぱり無くなっていたかもしれない。いや、被害が神王国だけで収まった確率すら低いだろう。南大陸全土が更地になっていてもおかしくない。それほどの存在であった。

 一匹出て来たことで、実在が確定した化け物。

 これが、今後も起きないと言えるだろうか。否、一匹いたものなのだから、他にも居ると考えるのが当たり前だ。

 神王国の上層部は、至急の対策を求められた。その為、モルテールン家に森ごと与えられた、というのが事の真相である。


 軍事行動において、先手を取れることは非常に意味が大きい。相手の予期していない奇襲というものは、戦力差の不利すら補い、弱者が強者に勝つことだってあり得る戦法。

 奇襲の為に必要なもの。それは、情報である。

 相手の行動を知り、相手の弱点を知り、相手の意表をついてこそ、矮小な人間が強大な大龍に勝てるというものだ。

 故にこそ、モルテールン家には魔の森の全容解明が求められる。

 少なくとも、現状のモルテールン家の指導層は、王家に言われるまでも無く放置できない問題だと思っていた。

 いざとなった時の大龍への対策を練る。その為にも、正確な情報を集めねばならない。


 斯様な事情から、魔の森には過去二度、モルテールン家によって偵察が為されている。

 完全なものとは言い難いが、地図も作成中。

 進捗としてはゆっくりではあるが、成果が少しづつ出ていることも事実。

 偵察というなら、これまでの通りやれば良い。


 「今回は、今までの探索とは大きく異なります」


 単なる偵察だけであれば、わざわざペイスが出張るまでもない。

 今のモルテールン家には、軍人としての士官教育を受けた人材が沢山居る。寄宿士官学校卒のエリートたち。

 彼ら、彼女らに兵を預け、じっくり時間をかけて調べればいいのだ。

 領主の代行という、現状のトップが率先して行うような話では無いのだ。普通ならば。

 ペイスは、今回人を集めた“普通でない理由”を語る。


 「まず、目的を“魔の森の開拓”に定め、長期間の継続した活動を予定していること。本作戦は、その目的を果たす最初の一歩であるということです」


 開拓という言葉に、心躍るものは多い。

 不毛の土地を開拓して現在の繁栄を手にしているのがモルテールン家。彼の家に引き立てられ、普通の平民や、市民権の無い下層民が従士として取り立てられた事例も有る。

 魔の森の開拓が進めば、取り立てられる人間も更に増えるだろう。

 我こそは。そんな上昇志向を刺激するには、十分すぎるほど魅惑的な言葉だ。


 「開拓である以上、資源探索や動植物の分布調査も任務に含まれます。じっくりと腰を据えて行うつもりではありますが、不測の事態は幾らでも有り得る。今まで以上に、危険度の高い任務となるでしょう。最初の作戦が偵察だからと、甘く見る訳にはいきません」


 何故か、資源探索の辺りに熱を込めて話すペイス。

 その熱量の裏にあるのは、下心なのだろう。

 どうせ、お菓子に関係する何かが有るに違いない。モルテールン家の従士クラスの面々は、薄々そう感じていた。

 しかし、ペイスの言う危険度の高さも事実だ。これまでに行われた二回の偵察によって、魔の森はその名に相応しい危険性を持っていると知られているのだから。

 気合を入れなおす為に発破をかけたペイスの演説は、間違っていない。


 「次に、外敵を想定していること」


 大龍、とは断言しなかった。

 魔の森には、現状で人間が認識できている中では最上位のリスクとなる大龍が居る。台風が来て家々が壊されて甚大な被害を受けるように、ひとたび龍が暴れれば、人間は大した抵抗も出来ずに被害に遭う。こと対策の難しい被害という点で、災害の親戚、天災の兄弟である。

 ならば魔の森のリスクとは龍だけなのか。いや、それも違う。

 先ごろ、モルテールン領内で野生動物が襲われる被害が有った。これなどは、魔法を使う強大な肉食蜂によって起きたもの。

 つまり、龍以外にも人間を襲いかねない生き物、つまり敵が存在している。


 「諸君らの中には、先の勅命による行軍の際、巨大な魔獣が出没していたことを覚えている者も居るでしょう」


 僅かに首肯する兵士が少なからずいた。

 まともに相対すれば死傷者続出であったろう、巨大な蜂。

 あんなものが自分たちの住む場所のすぐ傍に居ると思えば、不眠症になりそうな話である。

 明確に存在が明らかになった脅威へ備えるというのは、兵士たちにも納得できるものだ。


 「今回は、魔獣が出てきても良いように……いえ、魔獣が出てくることを前提に、作戦を行います」


 外敵が居る“かもしれない”と思いながら偵察していたのがこれまでの二回の探索。

 今回は、外敵が居ることを確定事項として探索する。“絶対に”外敵が出てくると思って行動するということ。ただの偵察とはわけが違う。

 ペイスの言に、兵士たちは一層緊張する。

 敵の存在が確定している軍事行動とは、即ち戦争だ。

 魔の森を相手にした、真っ向勝負の戦いを吹っかけようというのだから、強張りもする。


 しかし、ペイスは兵士たちを見てくすりと笑った。


 「皆、そう心配する必要は在りません」


 兵士たちは、疑問を胸中に抱く。どういうことかと。


 「今回の作戦には、陛下の御意を賜り、国軍の協力を得ました。それも、中央軍の協力です」


 ペイスの簡潔な一言に、おおとざわめきが起きた。

 モルテールン家が国軍に強いパイプを持つのは広く知られた事実。まさかここにきてペイスが嘘をつく理由も無いだろう。

 神王国内において、最も強いと言われているのが国軍。その最精鋭部隊ともいわれる中央軍ともなれば、頼もしさはこの上ない。


 「一言お願いします」


 ペイスに促され、一人の男が進み出る。


 「国軍の大隊を預かる、シュビチェンコ=バッツィエンである。諸君らは大船に乗ったつもりで、安心して任務を果たすように」


 シュビチェンコ=ロマンナフ=ミル=バッツィエン。

 筋骨隆々の軍人がそこにいた。


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