小学校入学から高校を卒業するまでの12年間は、男の子は厳しくしつけをして、禁欲的に育てなければならない。特に中学1年生から高校3年生までの6年間は、思春期で第二次性徴に入り、人格形成はもちろん、勉強面でも最も大切な時期。ここでは、私が現在もしている息子のしつけ方法について、ざっと述べたいと思う。



1.起床時間について

子供が怠けないように、親主導で指定したいところ。我が家は、小学6年生までは平日7時、休日は8時まで起床を基準にしていたが、中学入学以降は厳格化して、平日・休日関わらず6時起床。6時5分までに親に起床のあいさつをしに来なければ寝坊と見なす。寝坊したらお仕置き。朝からしっかり、親に管理してもらっているという気持ちを持たせることが肝心。


2.親に対する言動について

小学6年生までは、限度を超えるものでなければ、子供のラフな親への言葉遣いは許容していました「おなかすいたー」「つかれたー」などは普通です。しかし、中学入学以降は、親に対する言葉遣いは敬語にするようしつけています。親というのは目上の人なのだから、敬語を使うのが当然です。一昔前はそうでしたよね。話を聞くときの態度もしつけています。聞くときは、相手の目を見て、正座や手を横にして直立不動で。返事は男の子らしくはっきりと「はい」「わかりました」という。それからあいさつ。朝起きたらしっかり「おはようございます」と気持ちよくいえるようにする。大人になる準備期間として、言動の基本を学ばせる時期ですね。言動に問題があった場合はお仕置きでしっかり反省させます。


3.服装について

制服や私服は、親の稼ぎによって買い与えてやるものです。子供には、親から着させてもらっているものという感謝の気持ちを持たせなければなりません。我が家では、中学入学以降の6年間は、着用する服はすべて親が決めるとしています。親が与えるものなのだから、靴下から下着まで、息子には一切決める権利はないと自覚させています。服装に対する文句を言おうものなら、もう一度しつけ直しのお仕置きをしなければなりません。子供が着用する服は、親の許可があって着させてもらっているものです。だから、親に反抗的態度をとるということは、服を着る資格がないということです。我が家でお仕置きのときは、まず服を脱がせますが、それは、服というのは親の許可をもらって着させてもらっているものなので、反抗的態度を取った子供に着せる服はないということを意味します。


親の許可で着させてもらっているという気持ちを持っているかどうかは、定期的にチェックするべきです。我が家ではときどき、わざと息子に、おそらく一般的な中学生なら着たくないと思うであろう服を用意したりします。例えば、中学2年の息子は通常、いわゆるごく普通の地味めのボクサータイプの下着を履いています。ある日わざと、サイズが小さめの白ブリーフを当然のごとく用意します。(息子は150cmなので、130cmのもの)。この時、文句を言わず履いて登校するかで、「親の許可で着させてもらっている」という気持ちを持っているかが分かります。おそらく相当に気が進まず嫌であろうサイズの小さい白ブリーフを、何の文句も言わず履こうとする中2の息子の姿を見ると、従順で良い子に育ってくれたなと思います。ほかにも、下着なしの日を1年に1~2回程度つくります。中1の当初は泣いて反発したこともありましたが、中2の今は、朝起きて用意された服に下着がないことが分かっても、唇をかみしめて、ガマンして、下着なしで登校します。体育の日なんかはかわいそうですけどね。でも、これによって「普段は親のおかげで下着も着させてもらっているんだ」という感謝の気持ちが生まれると思います。


4.帰宅時間や門限について

中学生以降の息子を管理するにあたって気を付けたいところですよね。我が家では、しっかりとルールをつくったうえで、部活動も思いっきりやらせています。門限は厳守で、1分の遅刻も許しません。門限を守るために、汗だくになりながら走って帰宅する息子を見ると、良い子に育ってくれたなと感心します。外出は許可制です。友達の家に遊びに行ったり、買い物に行くときは、必ず事前に申告して、何をする予定なのか、だれと行くのか、何時に帰宅するのかなどを明確に紙に書かせて、父・母の両方の許可をそれぞれもらって、はじめて外出できます。許可を与えるか、与えないかの判断を、親はうまく使ってコントロールしなければなりません。このさじ加減は大切で、厳格に育てるといっても、まったく友達と遊ばせないのはかわいそうですし、かといって自由にさせすぎるのも大問題です。仲の良い友達がみんな遊びに行くのに、自分だけ親の許可がおりなくて遊べない。可哀想に思うかもしれませんが、そういう経験は絶対に必要で、遊びたくて懇願してくる息子に対して、鬼の態度で、許可を与えないこともあります。不許可を伝えた際の息子の態度はしつけのうえで大切で、たとえ不許可であっても、親が検討をしてあげたということに対して、息子は感謝の気持ちを持つのが当然です。不許可であることの不満を言動に出したら、それこそ厳しくお仕置きをしなければならなりません。遊びに行く許可をもらおうとする際、息子はよく、許可をもらうために、このようなことを言ってきます「〇〇君の家で遊びに行かせてください。5時までに帰宅します。その代わり、明日は5時に起床して1時間長く勉強をします」楽しいことをお願いする代わりに、こうやって自分を律する条件を課してくる。立派だなと思います。


5.勉強について

1学期間の目標を決めたうえで、1週間のノルマ、1日のノルマを決めて、勉強に取り組むようにさせています。1学期の目標は、学校の成績や定期テストの点数が分かりやすくて良いと思います。息子がまず自分で目標を立てて親に提示します。親は、その目標が甘くないかを厳しく問い、より高い目標に直させます。このとき一緒に、目標が達成できなかった場合、どういうお仕置きをどれくらい受けなければならないかも考えさせ、息子から提示させます。親は、息子が決めた内容が甘くないかを厳しく問い、より厳しいお仕置きに変更していきます。大枠の目標を決めたうえで、1週間、1日の勉強量のノルマなどを決めていきます。週2回集団塾に通っているので、塾の模試成績や小テスト結果も判断材料です。



6.風呂について

入浴というのはプライベートな空間になりやすく、親の管理が必要な中学以降の時期は、「お風呂に入っている間も親にしっかり管理されている」という意識を持たせないといけないと思います。我が家では、中学入学以降から、以下のようなことをルール化しています。


①家族の中で一番最後に風呂に入ること

働いている父親が当然優先です

②風呂に入るときは、父と母の両方から「お風呂に入ります」と許可をもらうこと

風呂も入らせてもらっているという感謝の気持ちを持たせるため。よほどのことがない限り、許可を与えないことはないですから、かたちのうえでということです。


③脱衣所はドアを全開にすること

姉や妹のときはもちろん脱衣所のドアを閉めさせますが、息子が入浴の際は、ずっと脱衣所のドアは全開にすると決めています。廊下からもすぐ様子が確認できるようにするためです。


④脱衣の順番は下着が最初。着衣の順番は下着が最後 

ここまで細かく管理しているのかを驚かれるかもしれませんが、ここまで徹底してルール化することによって、息子に、親に管理されているという自覚を持たせることができます。風呂に入るときは、まず最初にズボン、下着を脱ぐと決めています。下半身がスッポンポンになったあと、上の服を脱ぐことができます。逆に、風呂から出て着衣する際は、下着を最初に履くのは禁止で、上の服を着終わったあと、ようやく下着を履けます。この意図はお分かりでしょうか。思春期の中学以降の男の子なら、恥ずかしさから、なるべく下半身を晒すのは短い時間にしたいところでしょう。それをあえて、なるべく長い時間、下半身を何もつけていない状態にさせることによって、隠したいのにすぐに隠せない、親から管理されているんだという気持ちを持たせることができるのです。脱衣所は廊下から丸見えなので、不正していないかはすぐにわかります。


⑤風呂場のドアも全開で風呂に入る

脱衣所のドアはもちろん、風呂場の風呂のドアも、中学入学以降は閉じることは禁止です。家族みんなから丸見えの状態で、家族のだれもが、いつでも息子の入浴中の様子を確認することができるようにします。


⑥父・母・高3の姉の3人のいずれかが、突然入浴の様子を見に来る

妹以外の家族3人は、息子にとっての目上の人です。私達3人は、いつでも息子の入浴の様子を、間近で確認することができます。突然に見に来ることがよくあります。しっかりとしつけが守られているかの確認もありますし、息子に、自分が風呂の時間も管理されていることを自覚させるためでもあります。


⑦湯船に入っているときは手は出す、洗っているときはドアの前を向き足を広げる

入浴中こそ、管理されているということを最も自覚する時間でなければなりません。私が突然に湯船につかる息子を見に行くと、息子は両手を湯船の外に出して、ドアの方を向いて浸かっています。これもルールで、湯船につかるときは、手を出しておかなければならない。全開のドアを向いて浸からなければならない。足はできる限り広げなければならないと決めています。息子の身体つきをしっかり確認できるようにするためです、頭や身体を洗うときも、ドアのほうを向いて床に座り、足を広げながら洗わなければなりません。だれかが覗きにきたからといって、後ろを向いたり、足を閉じたりするのは厳禁です。また、これだとお尻が確認できないことがあるので、家族に入浴を見に来てもらったときは、必ず、お尻を確認してもらうようにルール化しました。具体的には、洗っている最中なら、一度立って後ろを向いて、「お尻の確認をお願いします」といって、10秒以上、両手で尻を広げて、お尻の穴まで見てもらうようにルール化しました。湯船につかっている最中なら、一度湯船から出てでも、確認してもらうようにします。


この⑤~⑦のルールは、中学入学時に導入したルールの中で、息子が最も嫌がり、泣きに泣きました。ルール導入初日に、私が風呂場を見に行くと、脱衣所のドアこそ全開でしたが、風呂場のドアは半開き。中を見ると、半開きのドアに隠れるようにして、息子が後ろを向きながら体育座りで縮こまって体を洗っていました。私はルールが守れていないことに激怒し、その場で痛烈に叱りました。息子は、私に身体を見られるのが相当に恥ずかしいことを泣いて訴えましたが、それを聞いていてはしつけができません。その日は、ルールが守れるまで風呂場から出さないと宣告し、息子を矯正しました。息子も泣いて泣いた揚句、観念して、その日は私の目の前で、私の方を向きながら、脚を広げて身体を洗い、湯船でも手を出して身体が確認できる体制をとりました。しかしそれでも、お尻の確認だけは最後まで嫌がりに嫌がり泣きました。性器は自然と見られてしまうのに対して、お尻は、自分から「お願いします」と言って、自分の手で広げて見てもらうルールなので、相当な羞恥心を持ったのだと思います。しかし、これはしつけの一環ですから、私も最後まで妥協しません。最後の最後に、息子は涙声で「お願いします」と言い、お尻を広げ私に見せました。もちろん、この日の夜に、言うことを聞かなかった分のお仕置きがたっぷりあったことは言うまでもありません。

翌日も私が見に行きましたが、きちんと従順にルールを守っていました。ところが、翌々日の風呂の日にまた騒動がおきます。「お母さんにだけは見られるのは勘弁して」と言って泣くのです。この日は、初めて妻が見に行ったのです。「なぜお母さんに見られるのが嫌なんだ。言ってなさい。」と厳しく問うと、「だって、嫌です。恥ずかしすぎます。」と、まだ拙い敬語で訴えるのです。異性である母親に見られることに対しての激しい拒絶。気持ちはわかりますが、管理してもらうという自覚が息子には足りません。その後私は、雷を落とし、このままではずっと風呂場から出られないこと、もしこれ以上拒絶するなら、今までで最高のお仕置きが待っていることを厳しく伝えました。本人はとうとう勘弁しました。タオルで下半身を隠しながら、縮こまって湯船に入る息子に、「湯船から出て、両手を頭の後ろにもっていき立ちなさい」と言います。これは我が家での説教を聞く反省のポーズ。裸だと、性器やお腹からわきまで、すべて、手で隠すことができず晒されるので、反省には好都合の姿勢です。観念した息子がタオルで隠しながらゆっくり洗い場に立ちます。「今日は、騒ぎを起こした罰だ。お母さんに、生まれたままの姿をぜんぶ、じっくり見てもらいなさい」タオルで隠しながら直立した息子は、意を決して、タオルを床に落とし、性器を隠す両手を、片手ずつ、ゆっくりと頭の後ろにもっていきました。顔は赤く涙目の息子は、ついに、生まれたままの姿を母親に晒しました。妻曰く、息子の裸を見るのは5年ぶりぐらいだとのこと。中学生らしい身体つきになってきたなと感想を言っていましたが。息子にとっては、長らく見せてなかった裸を、これだけの羞恥心を伴って見せたわけです。手を頭の後ろに組み、決して隠せない体勢で。彼の感じる恥ずかしさは相当なものだったと思います。ただ、普通ならこれでいいものの、これだけ騒ぎを起こしたのですから、相応の罰は受けないといけません。「今から、お前の身体をさわって、成長具合を確認してあげるぞ。感謝の気持ちを持ってじっとしてろ」見られるだけでも相当な羞恥心なのに、この姿勢を維持したまま、身体をさわって確認されるというのは、想像を絶すル恥ずかしさでしょう。私は、わきの毛の有無(当然生えてませんが)やお腹の筋肉などを両手で入念に確認しながら、少しずつ息子の下腹部へと移ります。最初に性器を触ると、息子が少し腰を引いたので、すかさず「動くな、じっとしてろ」と叱ります。精巣の大きさを両手で入念に確認し、その後、皮の部分も確認しました。後ろを向かせて、お尻の穴も確認します。それに続くように、妻が母親として、同じ流れで、わき、お腹、下腹部、性器と順番に丁寧にさわって確認していきます。息子は途中から顔を赤らめて目をつぶっていました。性器の確認中、妻は「昔見た〇〇(=息子の名前)の小さい頃の裸のイメージしかなかったから、成長したねー、うれしいよ」なんて言って、息子はますます顔を赤らめるありさまでした。


本来なら、過去最高のお仕置きが待っているはずでしたが、もう二度と反抗的な態度はとらないということを誓わせ、この日の夜は、厳しめのお仕置き程度でとどめました。ただし、次の日は、高3の姉も初めて見に来ることを伝え、明日、同じようなことが起きたら、どうなるか分かるなと覚悟をさせました。次の日は休日でしたが、風呂の数時間前に、息子が私のところに半泣き状態できて、相談してくるのです。「お姉ちゃんに見られるのがどうしても恥ずかしい」と。私は丁寧に息子に伝えました。姉もお前にとっての目上の人であるということ、お姉ちゃんに、絶対見せたくないと思う下腹部やお尻の穴まですべて見てもらうのは、お姉ちゃんと上下関係があることを自覚する良い機会だということ。息子は、涙が滴る状態になったものの、覚悟を決め、納得して部屋を出てきました。その時の様子は私も知りませんが、騒動は起きなかったので、息子も、姉との上下関係を自覚して、風呂に入ったのだと思います。後日、姉から聞いた話ですが、息子の風呂を覗きに行くと、案の定、今にも泣きそうで顔を赤くしていたとのこと。それでも、一切文句は言わず、姉との上下関係を自覚し、体を洗う際中も、姉の方を向いて、脚を広げて隠さなかったそうです。お尻を見てもらうときにだけ、少し躊躇してたそうだが、それでも最後は、しっかりと広げて見てもらっていたとのこと。


今、息子は中学2年生になるが、あの一件以来は大きな反抗もなく従順に育っている。高3までは

まだまだ長いが、この調子で良い子に育ってくれたらと思う。