夏山の魅力 版画と絵画で発信 松本市で北アルプス涸沢題材の作品展

涸沢で見た風景や植物を題材にした作品を手にする尾崎さん(左)とマメイケダさん

 木版画作家の尾崎和美さん(51)=兵庫県西宮市=と画家のマメイケダ(本名・池田真美)さん(30)=大阪市=の作品展が16日、松本市深志3のブックカフェ「栞日(しおりび)」で始まった。今夏、涸沢を訪れた際に見た穂高連峰や花畑などの風景をそれぞれに表現し、山の魅力を伝えている。

 2人は、北アルプス涸沢の山小屋「涸沢ヒュッテ」のオリジナル手ぬぐいやTシャツをデザインしている。ヒュッテ経営者の親族で、デザインを依頼した編集者松永大地さん(41)=岡谷市=の提案で7月に涸沢に登り、一帯の景色や登山道沿いの植物をスケッチしたり撮影したりした。

 作品展では約50点を展示。尾崎さんの版画「素敵(すてき)なチングルマ」は、綿毛が風に揺れるチングルマの花畑の中に女の子がたたずむ様子を表現。綿毛はピンク色だったが、見る人の想像に任せようと黒い墨で刷った。マメさんは涸沢ヒュッテから見た周囲の山々などを題材にした。以前にも涸沢を訪れたことがあり、「山の緑がいつも印象的」として緑濃い夏山を表現した。

 10月2日まで。水曜定休。入場無料。

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