(株)MyNewsJapan代表取締役、ニュースサイト『MyNewsJapan』編集長。現役社員への取材に基づき企業の働く環境を一定基準で評価する『
企業ミシュラン』の取材、執筆を続ける。15年間で1千人超の社員を取材、『35歳までに読むキャリアの教科書』『10年後に食える仕事食えない仕事』等10冊の単行本を出版。
日本経済新聞の記者、IBMビジネスコンサルティングサービス(現日本IBM)のコンサルタントを経て2004年、生活者・消費者・有権者の視点によるマイニュースの流通を目指し、独立系インターネットメディア『MyNewsJapan』を創業。3年目に会員数1千人を超えて黒字化。
将来の日本を担う団塊ジュニア以降の若者世代をターゲット顧客として、ジャーナリズムとコマーシャリズムの両立を目指す。(→詳細プロフィール&連絡先 →ブログ
→ツイッター)
■「自分らしい仕事ができて、満足できた」「本当の自分自身に近づいている感じがある」…そう思える瞬間が、内発的な動機に結びついている。
アパレルの輸入販売に情熱をもって取り組めた時期があるなら、そこにカギがあるはず。内発的動機=自己実現感、自己有能感、達成感…なので、事業を進めるなかで、どの瞬間に自己有能感や達成感があり、自分らしい仕事ができたな、と思えたのかを、思い出して、考えてみてください。
■ライフストーリー分析や、各種ツールを使うのも有効です。
■私の経験上、もがき苦しんだなかでしか、動機は見えてこない。
専業主婦だけをしていると世界が狭いので、なかなかもがき苦しめず、難しいかと思います。仕事が先で、動機は後です。
■稼ぐということは、必然的に付加価値が求められるのだから、能力のストレッチが不可欠となり、負荷がかかる。その過程で、「この仕事は下らない」「やりがいがある」などと価値判断が下され、内なる動機が顕在化してゆく。動機が先ではなく、仕事の負荷が先なのだ。
よって、まずは仕事の負荷がかかる状況に身を置いてみる必要があるかと思います。
場所を問わずネットでできる仕事としては、クラウドワークスやココナラなどが有名ですが、同じようなことを考えている人はたくさんいて、フラットな競走環境のなかでは受注競争が激しく、ほとんど報酬にはなりません。ただ、試行錯誤のなかで、動機の発見には役立つ可能性があります。
現実的には、過去にご自身の信用が蓄積されている人脈をたどって、ネット上でもできる業務を請け負う、どこに行っても必ずニーズがある仕事(介護や看護など)の資格をとって働き始める、などがよくあるパターンです。私の知人でも32歳でヘルパー2級から始めて介護福祉士になり、40代の今はケアマネジャーをパートでやっている主婦(子供は中学生)がいます。
仕事は基本的にどれもラクなものはないので、
「客観的にみると大変そうだけど、自分にとっては苦にはならないもの」
を見つけることが重要で、それはコア動機に合致しているためにいくらでも続けられたり、そこに能力(才能)があって苦も無くできてしまうこと、である場合が多いです。
まずは行動です。試行錯誤してみてください。