鳥取)鳥取砂丘のハンミョウ保護へ オアシス付近に囲い
柳川迅
鳥取砂丘(鳥取市)のオアシス周辺に生息する希少な昆虫「エリザハンミョウ」を保護するため、県や環境省、地元の観光団体などでつくる鳥取砂丘再生会議は26日、オアシス付近の約3500平方メートルを杭とロープで囲うことを決めた。環境省と文化庁の許可を得て、4月上旬にも囲う。
この日午前、県庁で全体会議が開かれた。事務局の県がエリザハンミョウの推定個体数が2016年夏の1460から17年夏には、153に激減し、絶滅の危機にあることを報告。17年4~6月の少雨や除草によるエサの小昆虫の減少、観光客の踏圧(とうあつ)など複合的要因が考えられるとした。囲うことに出席者から異論は出ず了承された。自然公園法に基づく立ち入り制限と違い、罰則はないが立ち入らないよう呼びかける。
保全再生部会長の永松大・鳥取大教授は「かなり深刻な状況で踏圧の影響があるのは間違いない。今やらねば取り返しがつかなくなる」と意見を述べた。
午後には金属製と木製の計4…