渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

接地感

2021年09月12日 | open


面圧をかけて潰してそこそこ端まで
使ってみた。空気圧メーカー標準値。
よくグリップするし癖もない。
よく寝て、かつトラクションも良好
なのだが、いかんせん接地感が少な
い。
なんというか、ミシュランパワーRS
のような貼り付く感じではなく、転
がっている感じ。
サイドの剛性はある。
素直なタイヤでペタンペタンと寝る。
心構えして意識してコントロールを
以て寝かし込んで行く事をせずとも
スッと寝てくれる。
よくグリップし、路面状況の吸収
も高い。
しかし、いかんせん、路面の状態を
リニアに伝えて来ない。
これはある意味、センシティブな操
縦選択を鈍らせる。
ツーリングスポーツと銘打っている
が、ツーリングでの「快適」性を主
軸に置いた作りの製品なのだろう。
やはり、ツーリングタイヤだ。
これを「快適」と感じるか、「ヌカ
に釘」と感じるかは人次第だろう。
私は何だか「ぼやけたタイヤ」に思
える。
悪くはない。
悪くはないが、飛び抜けた個性も無
い。ごく普通に美味しい定食、みた
いな感じ。
オートクルーズのように、操縦操作
を放棄するのを好む人たちには良い
と感じさせるタイヤかも知れない。
個人的な感想だが、私にはなんだか
ゴム長靴をはいて100m走をしている
ように感じる。
あるいはソファーに腰掛けているよ
うな。
だが、ソファーに座ってドラムは叩
けない。ロックのビートは刻めない。

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