【QUICK Money World】QUICKが16日に公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(18時時点)によると、東京都の感染者数は緩やかな減少が続く見通しだ。16日は10日続けて「減少鈍化」と判定された。第7波が収束に向かい、感染者が急速に減少する「減少加速」から緩やかな減少期へと移行した。ピークは8月3日だったとみられる。お盆休み明けに一時的に増加したが、感染者数が着実に減っていく見通しに変更はない。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。16日の東京都の感染者数は8636人で、1週間前より604人減少した。感染者が前週を下回るのは26日連続となる。16日の重症者は26人で前日から横ばいだった。過去のデータでは重症者数のピークは新規感染者数より17日ほど遅れることが多いが、第7波では8月13日の43人が最多でその後は減少傾向にある。
■病床使用率は30%台に
病床使用率も順調に下がっている。8月中旬に病床使用率は60%近くまで上昇したが、その後は一転して低下傾向だ。16日は32.6%だった。病床使用率はおおむね50%を超えると対策を強化する必要が高まるが、足元は30%台まで下がっている。新規感染者も減少傾向にあり、医療現場のひっ迫感も緩和されていく見通しだ。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して算出する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
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