前回のぞろ目
>無題Nameとしあき 22/09/13(火)01:27:59No.17247233+
>ぞろ目なら明日のエリオのおっぱい枕はリインⅠっぱい
ラスレス
>無題Nameとしあき 22/09/13(火)01:30:40No.17247236+
>ラスレスならクアットロの衣装がアラビア風の踊り子になる

　　「クソガァァァァァァ！！！（ﾄﾞｶﾞｧﾝ!）」
インターミドル会場の内部にある医務室でキャッシュ・ラグナックは暴れていた
仮面騎士との試合後しばらくして目を覚まし状況を理解したからだ
医務室には他に誰もいないからこそ人的被害は出ていないが
それでも医務室は大荒れであった
椅子所かベッドも蹴り飛ばされ医療器具が散乱している
見るだけでキャッシュがどれだけ怒り狂っているのかが分かるというもの
　　「俺は負けてねぇ俺は負けてねぇ俺は負けてねぇ」
どうやら試合で仮面騎士に敗れた事が受け入れられないらしい
　00「お前は負けたんだ、現実を受け入れるのも大事だぞ」
そこへ医務室にアツェレイが現れ鋭い一言を発したのである
　00「それからお前に素敵なご報告だルーキー」
　　「あぁ！？いったい何なんだてめぇ！」

エリオと頭と流絶と＜男の仕上げ＞

　00「インターミドル運営がお前の選手登録を取り消す処置を決定した」
キャッシュのインターミドル選手登録取り消し
それは格闘家として選手として相応しくないと判断された場合取られる措置
インターミドル選手で過去の前例は殆ど無く
あまりにも常識が欠落していたり身に余る言動を取る者にしか出されない
その決定をキャッシュ・ラグナックに出したのである
　00「お前はデビュー戦以降相手選手にかける数々の暴言
　　　他者を見下し蔑む行為には運営も頭を抱えていた
　　　当然と言えば当然の処置ではあるな」
　　「ふっざけんじゃねぇ！！！
　　　天才のこの俺の処遇を凡人が勝手に決めるなんて許されるわけねぇだろうが！」
　00「お前は確かに天才だ、そこは俺も認める
　　　だが人としての常識を持たなかったのが残念な所だ
　　　その傲慢な性格がなくなったらお前も選手としてやっていけたんだが」
　　「冗談じゃねぇ！（ｶﾞｼｬｰﾝ!）」

キャッシュは近くにあった椅子を盛大に蹴り飛ばした
椅子は真っすぐアツェレイに向かっていくが僅かに身体を傾けてやり過ごす
　　「何で俺が他の連中の決めた常識に縛られなきゃいけねぇんだ
　　　他の奴は黙って俺に従ってればいいんだよ！！！
　　　俺の邪魔をする奴なんざ死んで当然だ！！！」
　00「それがお前の本音か
　　　やっぱりお前は格闘技の世界に入ってくるべきじゃなかった」
　　「わざわざ試合に出る必要なんて無ぇ！
　　　今この場でてめぇを倒したら俺がチャンピオンだ！」
そう叫ぶとキャッシュはもの凄い剣幕でアツェレイに向かってくる
試合会場のリング上ではない場所での戦闘行為
それは本来認められないものだがもはや誰の声も届かなくなっていた
　00「それはそうと俺もお前に対しては怒りの感情を持っていてな
　　　妹分にやった仕打ちを見て何とも思っていない訳じゃないんだ
　　　この場でそれを晴らさせてもらうが文句は言うなよ」

　　「死ねやぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
力任せの一撃
普通の者であれば単純すぎるこの攻撃は愚策とも取れかねない
だがキャッシュの身体能力による力任せは普通とはかけ離れたものだった
天才であるキャッシュが繰り出せば例え力任せと言えど凄まじい威力を出す
相手が反応する事さえ困難な程のスピードで繰り出されればそれは必殺の一撃となろう
　00「…………おらぁ！！！（ｸﾞｼｬｱ!）」
しかし相手がアツェレイだった場合はそうではない
普通だったら捉え切れない様な超スピードもアツェレイから見れば普通の速度なのだ
キャッシュの攻撃が命中するより先にアツェレイの拳がキャッシュの顔面に突き刺さる
　00「はぁ！（ﾄﾞｶﾞｧ!...ﾄﾞｶﾞｧ!ﾄﾞｶﾞｧ!ﾄﾞｶﾞｧ!ﾄﾞｶﾞｧ!）」
カウンターによってキャッシュの身体が吹き飛んでいくが
それをアツェレイが追撃して更なる連打を叩きこむ
キャッシュの身体は宙に浮かんだ状態で吹き飛びながら全身に殴打を浴びせられたのだ
　　（ｶﾞｼｬｧｧｧｧｧｧｧｧ!....）

顔面に続いて全身を殴られたキャッシュは倒れ込んだ状況で動かない
否、動けない
　　「……………………」
　00「動きたくても動けないだろ？
　　　当然だ、俺がそうやったからな」
殴った際にその箇所の流れを強制的に絶つ『流絶』
それをキャッシュを殴ったと同時に身体に打ち込んだのである
意識ははっきりとしているのに身体はどうやっても動かせない
その未知の経験にキャッシュは混乱するばかりだった
　00「言っただろ？俺もお前に対して怒っていると
　　　これからお前には激しい後悔を経験してもらう」
キャッシュはその肌で感じていた
アツェレイから発せられる空気、雰囲気に
今まで出会った事が無いその空気に触れた途端キャッシュの脳内で警報が鳴っている
　00「残念だったな…俺がお前より残忍じゃなかったらまだ幸せだったのに」

　　「あ！おかえり！アツェレイお兄ちゃん！」
ナカジマジムに戻ったアツェレイは妹分達に出迎えられた
そこにはヴィヴィオも元気そうな顔で混ざっている
　00「ヴィヴィオ、お前身体の方はもう大丈夫なのか？」
　　「うん！お医者さんも大丈夫だって」
　00「大事にならなくて何よりだ」
インターミドルで受けるダメージは全てクラッシュエミュレート
疑似的に再現したものであり試合が終わって解除されれば痛みは消える
仮に試合中に骨折したとしても解除されればそれは元通りの状態となるのだ
故にインターミドルの試合後に緊急を要する事態に陥る事はまず無い
強い攻撃を受けて一時的に意識が無くなった時くりあであろう
だがそれはあくまで肉体的な部分、問題は
　00「試合については残念だった
　　　だがあんな奴の言う事は真に受ける必要はないぞ
　　　奴は自分の才能をひけらかして他者を蔑む事を日常的にしている奴だ」

　　「大丈夫！まぁ私に才能が無いっていうのは本当の事だしね
　　　それでも頑張るって決めたんだからあれくらいじゃへこたれないよ！」
　00「そうか…お前は強いな…（ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ）」
　　「えへへーありがとー♪」
アツェレイに撫でられてヴィヴィオは上機嫌である
滅多に撫でてくれないからかヴィヴィオはしばしそのなでなでを堪能していると
　　「アツェレイ、ザフィーラの旦那から聞いたぞ」
　00「ノーヴェ会長」
ノーヴェは事情を知っている為アツェレイのその後を心配していた
その心配も杞憂に終わった事に一旦安堵のため息を漏らすのだが
　00「大丈夫、奴はもう二度と悪辣な行動は取れませんよ」
この時ノーヴェは見てしまった、アツェレイが以前の
それこそまだテロリストだった頃の邪悪で恐怖を感じる笑みを浮かべていた事に

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