「新たな顔」目指した長野駅東口 移転協議は難航 完成時期の延長は4回
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長野市が長野駅東口周辺を対象に「長野駅周辺第二土地区画整理事業」の事業計画を決めたのは1993年9月。かつての東口周辺には住宅が密集し、住環境や防災面で課題があったためだ。97年の長野新幹線(現北陸新幹線)開業や98年長野冬季五輪を見据えて交通網などを整備し、市の「新たな顔」を目指した。
整備された公共施設は「七瀬中御所線」など6本の都市計画道路、駅前広場、199台分の地下駐車場、6カ所の公園など。総事業費は799億1千万円。
区画整理に伴い、駅前には複数の商業ビルやオフィスビルが建てられ、にぎわいの創出も期待された。ただ、住民からは「五輪後の景気後退などで定着できないテナントも多く、思ったようにはいかなかった」との声も…
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