千載一遇のチャンスを逃した

 と死ぬまで言い続けている人っているんだよ

 どんな千載一遇のチャンスだったか訊いてみると

 千載一遇でも何でもないんだよ

 遠隔地の転勤を家族の反対で断った

 代わりに行かされた同僚が

 その五大出世して今や執行役員

 自分は定年を待つだけの身の上になった

 あのとき転勤を受けていれば・・・

 だって

 何だかわびしすぎるだろ

 同僚にそれだけの高い能力があっただけのことで

 遠隔地への転勤は

 能力発揮のきっかけになっただけだろ

 人生に千載一遇のチャンスなんてないんだ

 転機は幾度もあるよ

 転機を確実に小さなチャンスにして

 能力を出し1点取る

 ちゃんと見られていてね

 あいつはやれるとなるから大事なんだ

 千載一遇のチャンスなんて

 信じて狙っていたら

 人生のゴールがくるだけなんだよ

 人生はとれるところで確実に1点取っておく

 それなんだよ 人生は