2022年9月13日

 

 米国時間の13日午前11時20分。オヘア空港(シカゴ)のラウンジで、帰国便の出発を待っている。

 昨日、発表されたNHKの最新の世論調査(9日からの3日間で実施)によると、岸田内閣の支持率が40%まで下落した。逆に不支持率は急上昇。支持率と同じ40%に達した。

 支持率は、前回から6ポイントの低下。対して、不支持率は、12ポイントの急増だ。

 今回も、このNHKの支持率(40%)が、最も体感に近い。前回の46%から6ポイントの低下というのも、実態に近い気がする。

 ここ最近、自民党議員と旧統一教会の問題が連日、報道される中で、群馬県民の間でも「政権への不満」が急速にに広がっていると感じていた。残念ながら、不支持率の急増も、世の中の現実を反映していると思う。

 ほぼ同時期に行われた朝日新聞の世論調査でも、支持率が41%、不支持率が47%と報道されている。が、主要メディアの間で(場合によっては)16%も違う他のマスコミの数字は、もう気にしなくていいのではないか。(苦笑)

 何度も言うが、今後は、(政府も与党も)NHKのデータを、「最も事実に近い数字」として認識すべきだ。未だに「50%以上の支持率」とか、感覚的にあり得ないもの!

 そのNHKによる世論調査の最新データを、細かくチェックしてみた。岸田内閣の新型コロナ対策は、(現時点でも)6割近くの国民から評価されている。数字から読み取れるのは、大多数の国民が、「旧統一教会や国葬の問題に関して、政府の説明や対応が不十分だ」と考えていること。これが内閣支持率続落の大きな要因となっているのは、間違いなさそうだ。

 しかしながら、個人的には、もっと「根本的な原因」がある気がする。それは、国民の間に、岸田総理が「優柔不断で、物事を決められない首相」であるかのような「事実と異なるイメージ」が広がりつつあることだ。

 政治家である自分の目から見ると、岸田総理は(表面はソフトでも)、実はとても芯の強いリーダーだと感じる。実際、岸田内閣発足以降、幾つかの局面で、その片鱗を見せている。

 にもかかわらず、「周りの意見を丁寧に聞く」とか、「世論の動向を見極めて政策を決める」という岸田内閣の基本姿勢が、世の中に「誤った印象」を与えている感じがする。すなわち、多くの国民の目に、岸田首相が「頼りないリーダー」のように映り始めているのではないか?!そんな気がしてならない。

 「国民の声に真摯に耳を傾ける」のは、もちろん重要だ。いわゆる数の力だけで「物事を強引に進めない」ことが大事な場面もあるだろう。が、それでも、岸田総理には、本当に必要な時は、(それが難しい決断であっても)多少の反発は恐れず、「決然としたリーダーシップ」を発揮していただきたい!!首都圏の知事である自分と同様、多くの国民もそう思っているのではないだろうか?!

 過去のブログでも何度か指摘した。新型コロナ対策に関して、地方の判断を尊重してもらうことが有難い場合もある。が、国全体の政策の根幹に関わることは、地方任せにするのではなく、政府が先頭に立って、説明責任を果たして欲しい!!山本一太と同じ感覚を持っている知事は、かなり多い気がする。

 岸田総理、もともと「誰もが満足する政策」など存在しません!総選挙で国民の負託を受けた政権なのです。自信を持って、ぶれずに「リーダーとしての信念」を貫いてください!そうすれば、潮目は変わります。国民の気持ちも、きっと戻って来るはずです!!

 あ、そろそろ、搭乗時刻のようだ。この続きは、飛行機の機中で書く。