トップメッセージ

“Life Design Group”への進化を目指し、新たな挑戦に取り組んでまいります。

 当社グループは2021年4月にホールディングス体制となって10年という節目の年を迎えました。そして今、次の10年に向けた第一歩として、新たな中期経営計画「Innovation Plan 2024“Design the Future Life”」(IP24)に取り組んでいます。

 激しく変化する社会環境に対応し、今後10年をかけてサステナブルに成長し続け、人々の生活を創る企業グループ「Life Design Group」を目指します。そして、お客様が過ごしたいライフスタイルをデザイン・提案することを通じて、社会課題の解決に貢献してまいります。

売上高、営業利益は4期連続で過去最高を更新しました

 2022年3月期は、売上高が2,107億円となり、初めて2千億円の大台に到達しました。また、エネルギー事業およびCATV事業の顧客件数増加等による増収、エネルギーの仕入価格に連動した販売価格の上昇や情報通信事業の法人向けストックビジネス拡大に加え、建築設備不動産事業のM&A効果等が要因となり、5期連続の増収・4期連続で過去最高を更新することができました。

 また、エネルギー事業およびアクア事業において顧客獲得費用が増加しましたが、それを顧客件数増加に伴う増益や法人向け情報通信事業の増益等で補いました。その結果、営業利益は前期から6億円増となり、4期連続で過去最高益を更新しました。

 なお、グループの収益基盤である顧客件数は、前期末から9万5千件増加し、319万4千件となりました。また、お客様との結びつきを強固にするTLC会員サービスの会員数は、同10万7千件増加して108万6千件と、100万件の大台を達成しました。

5期連続で売上高は過去最高を見込む引き続き積極的な顧客獲得を推進

代表取締役社長(CEO) 鴇田 勝彦の写真

 2023年3月期の業績については、売上高2,230億円、営業利益145億円、親会社株主に帰属する当期純利益83億円を予想しています。顧客件数の増加や法人向け情報通信事業および建築設備不動産事業における受注増などにより123億円の増収で5期連続の過去最高を計画します。

 また、LPガス顧客の純増数については、価格競争力を維持した料金施策等により、引き続き積極的な顧客獲得を推進し、前期の3万4千件に対し4万2千件を計画しています。グループ全体の顧客件数も、2021年度末の319万4千件から、10万2千件増加させ329万5千件とする計画です。

 この計画の達成に向けて、引き続き当社グループ一丸となって取り組んでまいります。

“Life Design Group”の実現に向け基盤づくりを推進します

当社グループは現在、2021年5月に公表した中期経営計画IP24に取り組んでいます。

 このIP24では、①LNG戦略※1の推進、②TLCの進化、③DX※2戦略の本格化、④経営資源の最適配分、⑤SDGsに向けた取り組みの強化の5つをキーメッセージとして推進しています。

 まず「LNG戦略の推進」では、国内外において着実に事業エリアとサービスの拡大を実施しました。M&Aについても建築設備不動産事業で1件、情報通信事業で1件と合計2つの案件を成立させています。

 次に「TLCの進化」では、Customers' Attributes(顧客属性)の把握、活用に向けた取り組みを進めています。

 「D X 戦略の本格化」では320万件の顧客データや「ABCIR+S(アブサーズ)※3」を活用することで、業務の効率化とサービスの高付加価値化への取り組みを進めています。

 「経営資源の最適配分」についても計画通りに進捗させ、株主配当は2020年度に2円増配し年間30円、2021年度も2期連続の増配で年間32円の配当としました。今後も成長の成果を株主の皆様と共有してまいります。

 最後に「SDGsに向けた取り組みの強化」においては、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みや、ワークスタイル改革、ガバナンス強化などの改革を実施しています。

 2022年3月期は、IP24で掲げたこの5つのキーメッセージを実現する基盤づくりのステージとして取り組み、進捗することができたと考えています。

 株主、投資家の皆様におかれましては、今後とも倍旧のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長(CEO)
鴇田 勝彦

2022年6月

※1 LNG戦略:静岡や関東圏を中心としたローカルから始まり、日本全国というナショナル、さらには海外というグローバルへと事業エリアを拡大していく戦略。

※2 DX:デジタルトランスフォーメーション

※3 ABCIR+S(アブサーズ):当社グループの技術革新へ向けた戦略のこと。AI(A)、Big Data(B)、Cloud(C)、IoT(I)、Robotics(R)、Smart Phone(S)、それぞれの頭文字を繋げた造語。